でこぼこ
息を合わせる
意見を統一するとか、心を一つにするということが美徳とされ、これまでも道徳やチームワークが必要なあらゆる活動によって教えられてきたね。原始人まで遡ると大げさな話しになるけれど、大昔も家族というか親類一同というバンドを形成して食料を求めつつ移動しながら生活していた。だからあまりに大所帯になると管理しきれないので、ある程度の数で収まっていたと考えられているね。赤ちゃんをおんぶや抱っこして母親やその仲間が運ぶのだって限界があるからね。だから赤子の数そのものは移動の足かせにならない程度だったんだろうね。そのせいどんどん多くなったりせず、でうまく人数がコントロールされていたんだろう。
一人がいい
それぞれが個別に生活することができる現代社会においては、もちろん見知らぬ人の様々なおかげではあるけれど、すぐれた生産・物流システムによって、見かけ上は誰の世話にもならずに一人ぼっちでも暮らしていけるね。食料はスーパーやコンビニ、今はウーバーイーツなんかで24時間いつでも調達できるし、家に引きこもっていてもネットコンテンツなどの娯楽がたくさんあって一生かかっても全部見ることなんて不可能だよね。住む場所もそりゃ便利なところが理想だけれど、ネットさえつながれば似たようなものになっている。おそらく日本を離れて、突然外国の見知らぬ町に放り込まれたとしても、日本に似たコンビニのようなものとスマホがあればあなたはそれらを駆使して結構愉しく暮らしていくことができるんじゃないかな。とにかくすでにそんな時代だよね。
バラバラでいい
みんなの考えを一致させようとすると争いごとになる。逆に言えばどんな小さないざこざでも原因はとてもシンプル。装飾を全部剥がしてみるとわかるね。あなたの考えに従わないことへのクレームに過ぎないこと。この一点だけが争い事の原因となる。あなたと同じ考え、同じ趣向、同じ行動の人と人生をともにするのがいいなんて思って、そういう人とマッチングするアプリなんかもあるけれど、同じ考えの人なんているわけないんだからね。全く同じ行動や考えだとあなたはあなたでなくて良いわけだよ。違うピースが重なり合って一つになるから素晴らしい。というか、すでにひとつからバラバラになって今ができているとするなら、何かことさら違いを強調したりするまでもなく、それぞれが合わされば必ず一つになるんだから何もすることもないんだよ。身も蓋もないけれどね。それじゃぁ退屈だから色々と戯れて愉しんでいるというわけだよ。だから楽しくなければ即やめたらいいんだよ。もっと他にたくさんあるんだからね。それこそ一生かけても全部試すことなんてできないぐらいにね。