他人の夢
今日は何しよう
毎日朝起きて、今日は何をして過ごそうかなんて考えているなら幸せだね。やりたいことを見つけてやるのが自然だからね。特別に旅行へ行ったり、遊園地に行ったり、豪華な食事をしたりしなくても、気になっているところを掃除したり、いらないなと思っているものを手放したり、たまたま出会ったご近所さんと他愛もない話をしたりすることが最高の愉快をあなたにもたらすね。もはや毎日が楽しくで仕方がない。そして寝る前に明日やりたいこと、やってみたいことだらけでワクワクしながら明日の朝を心待ちにして眠りにつく。それでいいね。いや、それがいいね。
拘束
実際はそういうわけにいかないのが現代社会だね。まず曜日があって一週間、それが4つほどで1ヶ月、それが12あって一年と日付に追われている。週末が楽しみと思えるのは平日が楽しくないからこそだね。月曜日は憂鬱なんて一体誰に従って生きているのかな。日曜日の夕方にすでに心ここにあらずになって、まだ見もしない未来に対して不安と恐怖で心が沈み込んでいる。こんな生き方しているのはニンゲンだけだね。他の動物には曜日という感覚があるわけがないからね。そういうルールが当たり前に思っているけれど、別に素敵な週末なんていらない。毎日が奇跡だしかけがえのない命の時間。それに優劣をつけているのはあなただけ。本当に色がついているわけでもない。
夢はなんですか?
夢を持つことがいいことだなんて、バカげたルールを課しているのも同じこと。子どもの頃の夢なんてそれこそあなたからしたら浅はかだった。将来ケーキ屋さんになる、っていいながらケーキ屋さんが具体的にどういう職業なのかをまだ知らないし、立派な人になるとかお金持ちになるとか、野球選手になるとかユーチューバーになるとか、すべては自ら考え感じたことなんて夢の中に一つもない。全部誰か他の人の姿を見て、単純に楽しそうだと思うことだけを夢とよんでいる。そう、「将来の」夢の「将来」をつけているのはあなたたち「大人」が勝手につけているだけなんだよ。子どもたちは「今」やってみたいことを言っているに過ぎない。当然ながらやりたいことは「今」にしかないんだからね。やりたいことをやる。やりたいことしかやらない。それが一番「夢」を叶える真理なんだ。だからやりたくないことをやり続けているあなたは夢を叶えることと真逆のことをしかやっていないわけだね。