終わりは親友

日々

選んだ道

あなたはいつも他人からの評価なんて気にもしないで、あなたの人生を選択して生きてきたと思っているね。ほとんどの人が自由に選択して生きていると思っている。それはそれでいいのだけれど究極的にはその選択はあなたがしたと思いこんでいるだけで、あらゆる状況がそうさせているからできたことだね。そう、あなたはそれを選択するように出来事がそうやってお膳立てされていたのだよ。おそらくそれを初めて気づいたときは衝撃を受けると思う。だってそうであればあなたはあなたらしく自由に選択していると思っていたことがすべてガラガラと音を立てて崩れ去っていくわけだからね。知らなければいいことって世の中にあると言われているけれど、その中のもしかしたら一番のところかもしれないね。実は自由なんてどこにもないってことなんて。

夢と希望と願望

何かを選ぶときは、たしかにあらゆる状況が揃っていないとうまく行かないことは知っているね。そんなもやもやした状況を夢とあなたは呼んでいるね。願望とも言うかな。そういう「こうなったらいいのに」という欲望はいつもあなたを悩ませている。叶いそうだと思ったら、何かが足りなくてダメだったり、そもそも状況が進展しなかったり、それどころじゃない別の出来事に追われていたりと、条件とタイミングがばっちり決まらないと実現不可能だね。だから半分諦めつつももしかしたらという思い一つであなたはそこから勇気や気力を生み出している。夢や願いが良いことと分類されるのはその効用だね。逆にこだわりすぎたりしがみつきすぎるとろくなことが起こらないことをその副作用としてあなたは知っている。

全ては終わる

すべてがうまくいくためには、どう終わらせるかを意識することが大事だね。選んだと思っていたことが選ばざる得ない状況に追い込まれていたとしても、それがずっと続くわけではないよね。役割を果たしたあとは終わることを知っている。夢が叶ったその後は、さらに違う夢が生まれることも知っている。夢は叶った瞬間に終わる運命ってわけだね。すべては終わる。一番仲良くしなければいけないのは終わることだね。自由でも夢でも希望でもない。すべては生きるために終わっていく。終わりを知ることが今を生きること。終わりもないのに今なんて生まれないよね。将来の夢に生きても今には生きられないよね。逆説的だけれどすべては終わるからこそ、今を大切にできる。そう、だからいつも死と友達になって常に背負っていないと、今に生きることができない。すべては終わりに向かってお膳立てされているということだね。