あなたが舵を取れ
決めたらいい
あなたはいつも優柔不断で決められないね。それはあなたの特徴であって欠点ではないよ。あなたは一つの物事にいろんな可能性をそこに見ているから、その可能性の数だけ順番に検討しているから決定に時間がかかるんだね。でも、そういうときは可能性と比較をやめてみるといいよ。最初にあなたが思ったことや感じたことを基準にするのではなく、もうそれにしたらいい。最初はとても不安だと思うけれど、だんだん慣れていくから大丈夫だよ。選択をミスったら人生最悪な状態になると思っているかもしれないけれど、そうやって後悔していけばやがて気がつくよ。人生において損得なんて実はそれほど重要ではないということをね。そうやって選択が迫られる緊急事態でも、あなたが最初に見たということだけで決める癖がつけば未来は明るく照らされるってわけだよ。
失敗の定義
そんな早計に物事を見たら必ず選択ミスをして大変なことになると思っているけれど、迷ったらファーストインプレッションにするというルールでほとんど大丈夫だよ。そのからくりを解き明かして行くと、そういうルールをあなた自身が決めたからなんだよ。実はルールの決め方や内容が稚拙だとかそういう問題ではないね。あなたがそれを決めたということに意味がある。あなたはルールを選択したことによってあなたの真っ暗な心の中で小さなランタンを灯したことになる。だから一寸先は闇という不安から脱却できたんだよ。だから、ルールという明かりはなんでもいいんだよ。そこにこだわるよりまずは暗闇に明かりを灯すことが一番重要なことだからね。失敗したらどうしようとか、選択を間違ったらどうしようというのは、あなたのルールの中に失敗という定義があるだけなんだ。暗闇の中でそのルールブックを読もうと目を皿のようにしているけれど、全く見えないからいつものようにその場から微動だにできなくなるわけだね。
明かりを灯す
ファーストインプレッションを選択するとか、2番めでいいとか、それは好きに決めたらいいことだよ。だってそこにはあまり大切な意味はないからね。いやいや、テストでも選択肢をミスったら不合格になるじゃない?と思っているけれど人生はテストではないね。人生の答え合わせは死ぬ直前にすべてできるわけもない。模範解答がどこかに落ちているわけでもない。だからそもそも選択肢なんてあるようでないね。答えのない選択肢ほど選択肢として機能しないものはないからね。すべては暗闇の中で不安になっている状況が生み出していることだね。暗闇だからこそ見えないものを勝手に見ようとして幻想を描いているだけ。だから小さくとも明かりを灯すこと。それを覚悟というんだけれどそんな大げさなものではないね。迷ったら第一印象とするだけ。それだけでぱっと明かりが灯る。それだけでいい。そして明かりが灯ったついでにさらにやっておくことが、あなたのルールの中から「失敗」という部分を書き換えておくこと。失敗を「成功へのヒントと可能性」とかにしておけば暗闇に置かれてもさらに安心だと思うよ。