あなただけ特別

日々

虫は無視

現代社会では虫はとても忌み嫌われる存在になってしまったみたいね。今の子どもたちを見ているとほんの小さな虫でもパニックになって逃げ惑う。小さな命の存在をおそらくは小学校1,2年生ぐらいまではなんとも思わず、むしろ興味関心を持っていたはずだね。それがいつの日からか虫は急に忌み嫌われる存在に変化する。今だとセミの死骸がそろそろ道端に多く見られる時期なんだけれど、散歩していた飼い犬が美味しそうにバリバリ何かを食べているなと思ってみてみたらセミだったという思い出がある。見るからに美味しそうな感じだったね。でも今はそれさえも許されないことになるんだろうね。自然の一部であるあなたが、自然を許せないとは一体全体どうなっているんだろうか。ちょっと心配になるね。

唾液

天に唾するとか天に向かって唾を吐くなんていう言葉があるね。まぁ、いずれ自分に跳ね返ってくるというような意味合いで使っているのかな。でもそもそも唾について考えてみたい。唾、いわゆる唾液はいつも口の中を湿らせているね。それ自体あなたはなんとも思わないはずだ。しかし、他人の唾は今の社会状況的に非常に忌み嫌われる状態だね。飛沫感染するとかしないとかエビデンスがあるのかないのかよくわからない説が独り歩きしている。他人の唾は忌み嫌われて汚物して認識している。けれどあなたの口の中は汚物で満たされているとは思っていないね。このことだけで、どれだけあなたが特別扱いされているかがわかるんじゃないかな。同じ唾液なのに他人のものは得体のしれない汚物で、あなたのモノはなんともないどころか、とても清らかで清潔な存在として無意識にそれを区別しているということに気づくね。

あなたは神様

そう、知らずしらずのうちにあなたは神様レベルでスペシャルな扱いをしている。あなたがお風呂に入って身体を洗うと垢がでる。その垢はもともとあなたと同一な存在だったのにも関わらず、垢としてあなたから分離した瞬間にあなたは汚物としてそれを扱うね。先の唾液の例でも、あなたはそれをなんとも思わずずっと口の中に含んでいたけれど、それがあなたの外で出た瞬間に汚物に変わるんだよ。そうやって認識を変えているのは他でもなくあなた自身だね。だから一般的に忌み嫌う存在であっても、あなたとしてくっついているときはスペシャルな扱いをしていることに気づくかな。先の小さな虫を見てみるのも同じ。あなたの身体の表面には無数のダニと共存していることは自然なこと。そこから目をそらしてあなたから分離した何かはすべて忌み嫌う存在としてみている。もとはあなたそのものだったのにね。自然の一部であるあなたが自然を忌み嫌えば、自己否定と同じでこの先はどうしようもない気がするんだけれど。まぁ考えすぎなのかもしれないけどね。