悪い人ばかり

日々

赤面

恥ずかしいと思ったときに身体は正直に反応して顔を赤らめるね。そんな素直なあなたに対して怒りをぶつけ続けることは通常できない。顔が赤くなるということはそういう効果があると言われているね。犬だったらお腹を上にして寝転がる状態かな。もう降参です、悪いのはすべて私ですと言っているようなポーズだね。そうやって言葉がでなくても態度や表情で明らかにわかるコミュニケーションを本能的に持っているね。ということはそれだけノンバーバルコミュニケーションが生きていく上でとても大切だったということの証拠でもあるね。

人を見たら泥棒と思え

でも現代ではそれが病気として捉えられる時代だね。赤面症とか極度に人見知りとか本来の能力が悪い意味で過敏に作用してしまっている。逆に顔の面が厚い恥知らずと共感能力が著しく劣っているサイコパスが組織や企業のトップであることがあるね。周りからどう言われようとも気にならないし、ましてや見知らぬ相手には怯むことなく攻撃を加えることができる。だからこそ、周りを出し抜いてトップに君臨することができたりするわけだね。逆に共感能力に優れている親切な普通の人は、周りの空気を読みすぎて一歩も身動きできなくて苦しんでいる。それには教育が大きく影響しているね。普通の人の性質をどう見ているかということ。人は悲しいことに自己中だしわがままで許されるならすべてを独占したく思っているし、自分以外のライバルはすべてこの世から消し去りたいと思っているという設定なのか、人は生まれながらにして善を好み悪は避け、すべては独占したりせずに基本的に分け与えるのが生来の性質という設定なのかによる。究極的にはホッボスの野蛮人かルソーの性善説かということになるらしいね。現代社会はサバイバーが勝者だから、競争社会から生き残る10の方法とかいう本が売れそうだね。

暗黒の人類史

歴史を扱うときに最新の注意を払わないといけないことがある。それは歴史はあとから作られているということ。そして今歴史の話をするとそれは今物語を生み出したということを前置きとして頭に入れておかないといけないね。かつて学校で教わった歴史と今あなたが考えの根拠としている歴史が同じというわけではないだろう。けれどその根底としては今もしっかりとなぞり書きされて強化し続けてきたことがあるね。それはニュースで報じられる事件の中で、悪魔の心を人は持ちうるということだね。それは一過性の過ちと呼ぶにはあまりにも繰り返し続けられているから、あなたは善人だけれど、知らぬ隣人は悪魔と思っているね。人が集団になったり知らない人の前提がますます悪化している。そしてその世界が実際の世界に置き換わっているね。人の心に悪魔がいると理解できるのはあなたの心の中にも悪魔がいるからだと感じている。ここでも生来の共感能力が悪い方向に向かってしまう。だからあなたは少し諦めているのかもしれないね。