すきまだらけ

日々

あなたの元

あなたをずっと拡大していくとミクロの世界になる。そうやって身体を見てみるとまず手足があって、内蔵があってたくさんの細胞が集まった器官を形成している。その元は細胞とよばれる二重膜をもったつぶってことは教わったかな。今の科学ではまずは一つの卵(細胞)から様々に分裂してあなたはこの世に生まれたというわけだね。さらに一つ一つの細胞には独立したアミノ酸組み立て工場であるリボゾームや発電所のようなミトコンドリアという器官があって各部設計図は図書館である核にDNAという状態で保管されている。これぐらいまでは顕微鏡で見ることができる世界だね。今流行りのメッセンジャーRNAなんかはその設計図の一部をコピーした書類のようなものだね。組み立て工場で参照されたあとはリソゾームというシュレッダー行きというわけだ。すぐに分解されるから低温にしておかないとダメになる。

すべての元

それらの原動力はすべて化学反応で得ている。なぜなら細胞も原子でできているからね。最小構成のアミノ酸で記録された遺伝情報をもとにアミノ酸を組み合わせてタンパク質を合成し、それらが組み合わさってあなたはできているのだけれど、そのアミノ酸をさらに細かく見てみると原子が見えてくる。ここまでは高校生で習う化学の内容だね。その先は物理分野になるけれど、原子のもっと小さい構成要素が、素粒子やクォーク、さらに超弦理論へと発展していくわけだけれど、ようするにこれらが表していることは、あなたは隙間だらけでということだね。ミクロの世界であなたを構成している原子やクォークの構造を見れば気づく。そしてその隙間は構成しているつぶつぶなり、ヒモの間にはとてつもない力で引き寄せあっているらしい。でもほとんどなにもないスカスカな構造というわけだよ。なにかに似ているね。そう、まるで見上げる星空ようにね。

かたまり魂

ミクロの世界でもあなたを構成している元はスカスカだし、いつも見ている世界を基準に見ても地球上でぽつんと一人いるあなたは、飛行機が飛ぶ上空からみたら見えないぐらいの粒だし、そのまま宇宙に行ってしまえばあなたがいる地球もチリのような存在でしかない。あなたはいつもあなたがすべてだと思って暮らしているけれど、あなたを構成しているもともとに注目してもあなたは隙間だらけだし、街の雑踏の中にいるあなたも高層ビルから見れば点でしかない。あなたは本当にそこにいるのだろうか。それを感じられるのはあなたしかいない。あなたは一体何でできているんだろうね。たぶんあなたの想いという強いエネルギーが遠く離れた星たちを結んだ星座のようなものなんだろうね。そこにはないけれどそんなふうに見えるだけの存在でしかないかもね。