風はいつも吹いている
のるかそるか
過去最高だとか、月曜日最高だとか、4月依頼最高だとか要するに最高ということが言いたいわけだね。いつも最高と言えて気分アゲアゲで過ごせるならそれがいいね。何を見ても最高なんだからそんなに楽しく充実した人生はない。ところがこれを悪い方向で使っているのが今のマスメディアだね。まるで戦時中かのように倒した敵兵の数でも数えるが如くそんな報道ばかりしている。これをやっている方も見ている方も麻痺しているから、なんの違和感も感じないのか、もしくは違和感を感じつつもだんだんと恐怖心が沸き起こることを一歩引いたどこかで眺めているから平気なのかもしれないね。
いい加減な意識
とっても不安になったときにそれが本物かどうかを調べる方法が誰にでもあるよ。それを思い続ける本気度というか取り憑かれているのかどうかだね。それは寝ていても夢にまででるかどうか、だね。寝ても覚めてもそれに夢中であればかなり本気だね。ところが覚醒しているときだけそう思うならそれはたいしたことがないんだよ。ただ深いところで不安を煽ることに成功するといずれは夢見まで悪くなるのは経験済みだね。そこまできたら今度は不安な気持ちをかなり押し殺して日常生活を送っていることに気づいたほうが良いね。気づいたらまずは能動的にあなた自らがエビデンスとされている情報を直接調べてみたり読んでみたりするといいよ。今はネットの時代だから英語の論文とかすぐに見つかる。英語だから外国語だから読めないと思い込んでいるけれど翻訳する機能も随分と進化しているので、完璧といえないけれどだいたいこんなことを言っているんだな、ぐらいはすぐにわかる時代だね。
他人のメガネ
メガネを作るときは自分の視力にぴったりあったものを作るね。そして出来上がってかけてみるとそれでも新しいメガネは見えやすいような見えにくような違和感がある。しばらくそれをかけ続けてみているとだんだんピッタリあってきたりする。おそらく人間のほうが適応能力が高いんだろうね。だからメガネの度数を調整したつもりでも実はあなたの方が歩み寄ってよく見えるようになったのかもしれない。物事をどうとらえるかはそれに似ているね。いいことばかりがシンクロして願望が見事に叶っている世界として感じているのか、何もいいことなんて一つもない最悪の世界として感じているのか、どちらも単に風が吹いてあなたの身体に吹き付けたという現象であっても感じ方が全く違うね。出来事は同じでそこに風が吹くには様々な現象が組み合わさって起こることだね。それをいつものことだと捉えるか、奇跡だと捉えるか、そういうことだね。