目利き職人

日々

情報源

普段は何から情報を得ているのかな。テレビのニュース、ラジオのトーク番組、週刊誌、ネットニュース、SNS、Blogなんかかな。あと友人や同級生や会社の同僚、知り合いからとかね。あとは自ら手を伸ばした書籍、youtube、学術論文などがある。ネットの時代これらにアクセスすることがとても簡単になったね。昔はまず目当ての書籍がどこの図書館に所蔵されているかを調べて、現地まで行ってコピー機でひたすらコピーしてその後製本屋さんに製本してもらって倍ほどになったコピーの束をひたすら読むなんてことをしていたんだよ。そんなことせずに画面上でぱっと読めるし、画面で読むのが苦手な人はプリンターで紙に出力してマーカーで線をひきながら読むことができるね。そうやって人生いろんな出来事をあなたは見聞きしていて、あなたの見聞きした情報であなたの世界が組み立てられている。ここに注目してほしい。

限られた世界

日本語が母国語な方は、日本語で伝える情報源を中心にしてしまうね。今はグローバルな時代だからアメリカやイギリスのことも日本語で報じられる。主に日本語であなたの世界は出来上がっているわけだね。ということは翻訳されず報じられずの情報はあなたが自ら探しに行くしかない状態にあるってことだね。まだ見ぬ知らない世界が実は隠れていて、一度そこに行ってみるとよくわからない言葉で書かれてある情報が山のようにあることに驚くはずだよ。そんなことを全く知らない世界があなたの世界だったわけで、そこに膨大で様々な情報が行き交っていることを知るやいなやあなたの世界はまさに書き換えられるってわけだよ。言葉の壁は一昔前はそんな簡単には超えられなかった。結局は面倒な単語を覚えたり文法を習得しないと外国語を読むなんて夢のまた夢と思い込んでいた。けれど今はとても優秀な翻訳ツールが無料で使える時代だね。もちろん、全く意味が通じないときもあるけれど、実は学術論文なんかの翻訳精度は文学の独特のギリシャ神話のたとえ話や比喩が出てこない分、わかりやすく翻訳される確率が高いね。もうそんな時代なんだよ。

手をのばす

情報っていうのは従来与えられるものであった。いやもともとはそうではなかったけれど、テレビやマスメディアの発達によって寝ていても勝手に届くものだった。ところが与えられた情報には究極の落とし穴があることはあなたも知っている通りだね。メディアが都合のいいニュースを適当に見繕って届けてくれるシステムだからね。料理で言うと「おまかせ」だね。それで出された料理をおいしく頂いてごちそうさまという形式が今でも主流な世代が残っている。けれど現代の若者はだんだんそうではなくなってきている。情報は自ら探して掴むもの。となると日本なんか狭い枠組みは飛び出してまさに世界を駆け巡るのが自然の流れだね。それは避けられないんだけれど、近頃ではネットでも情報を制限しようとしている。もちろん良い知らせも悪い知らせも悪意のあるデマも一瞬にして拡散されてしまうから、もう受け身で「おまかせ」ではうまくいかないね。目利きができる能力が大切になるんだよ。