無気力の罠

日々

やりたいこと

やりたいことが見つからないなんて話をよく聞くね。確かに改めて、さぁ今からやりたかった何かを始めるぞ、というわけにはいかない人もいるだろう。あるいは、やりたいことはとりあえず寝ることです、とかダラダラのんびり暮らしたいです、とかになってしまうね。それはやりたいことではなくて、現状への反発でしかない。それが証拠に2,3日も何もせず寝て過ごしてみたらわかるね。とてもじゃないけれど思っていた楽園には程遠いはずだよ。本当にやりたいことは寝て過ごすことではなかったみたいね。でも嫌な仕事をして働いたら今みたいにとっても疲れるし一体どうすればいいのだろうと途方にくれている。

やりたくないこと

できれば大金持ちになったとしたら、働かずに暮らせてどんなに楽ちんな人生か、と本気でそう思っているかもしれないね。でもよく考えてみるとその前提条件としては、お金のために嫌な仕事を我慢しながらやっているという状況がまず必要だね。そんな嫌な仕事なんてやめればいいじゃないと言われてもやめられないのはお金が必要だからだね。だからお金さえあれば嫌な仕事をしなくてもいい。だから幸福になるはずだというロジックだね。そこが短絡的で誤っていることに気づくかな。楽しい仕事をしていて、お金がそれで十分あって、それを原資にして好きなことをどんどんやっていける状態が好循環だとすれば、嫌な仕事を断ち切るという悪循環を防ぐ手立てのうちの一つしかお金をたくさん持っていることは解決しないね。そしてそれは根本的な幸せの循環とは結びつかないという仕組みになっている。

嫌なこと

やりたいことがないのなら、今目の前の仕事に没頭すればいい。それができないのなら無理せず仕事以外でもなんてもいいから没頭できるなにかに集中すればいい。そんなふうに大抵の指南書には書いてある。いやいや、そもそも没頭できるほどの好きなことがないのが不幸の始まりだとあなたは言うね。なら、ルールを逆に変更してみたらどうだろう。やるべきことリストでやらなければいけないと思っていることは一旦捨てて、やらないことリストを作成してみてはどうかな。これだけはやらないと決めたことを列挙してみる。そうすると嫌な仕事はやらない。辛いと思うことはやらない。と真っ先に思いつくだろう。けれどさらに他にやらないことって出てくるかな。出てくるならどんどん洗い出してみよう。すろとやること(やりたいこと)の方がバカげた内容でもスラスラ出てくるけれど、やらないことリストは結構苦戦するのではないかな。たまに逆転して見るとあなたの本当に思っていることが少し見えたりするから試してみてはどうかな。