一番高いやつがええ
高いやつと安いやつ
スマホとかPCとか日本においてはハイスペックなものが売れるみたいね。どうせ買うならいいものを長く使おうと思う人が多いってことかな。逆に西欧ではリーズナブルな機種がやっぱり売れるみたい。輸入車でも日本に導入される車種は高級車グレードのものが多くて、質実剛健で飾り気のないグレードのものはそもそもラインアップに入らないことが多い。そろそろ時代は変わっていくだろうけれど、皆同じものを使っているのなら差をつけたいという国民性なのかな。さてあなたはもちろんそれらを買うお金が潤沢にあるとしたらやっぱり高いやつを選ぶのかな。
最新最上級
いつの頃からか、良いものとは最新機種で最上級グレードのものと刷り込まれているね。新しいものは良いもの。一番高いやつは一番良い。ある意味とてもわかりやすい差別化の指標でもあるね。しかし古いものはなぜ新しいものより価値がないのだろう。スマホや電子機器は性能がどんどん向上しているという前提で見ているから最新が一番性能が上ということになる。性能が優れているものは良いものという理屈だね。もちろんその方が快適に使えるからね。さて、最近の性能はかなり向上して日常で使用していてイライラ待たされる動作なんて皆無になっているね。ということはそれ以上の性能はもはや必要がないはずだね。だけどやっぱり最新機種が気になって仕方がない。だって最新機種だとかつてない楽しい体験がさらにできるかもしれないからね。
足るを知る
そしてそれがあなたを悩ませる。実は使い古した機種でも特に不満はない。大きな不満は「古い」ことだけだね。多少古くたって今でも十分に機能している。だから十分なんだけれど、古いという不満は人から見れば「バカにされる」と思っているからだね。それは気にしていなくても「いつか見捨てられる」という不安からもあるね。どんどん皆に置いてけぼりをくらって、気がついたら一人になる恐怖心から来ているのかな。もっと言えばそのものが云々ではなくて、それを通して周りと同じ会話ができなくなることが一番恐れていることかもしれないね。時代に取り残される恐怖に近い。ずっと他人の目ばかり気にして自分の人生と向かい合ってこなかったつけが、その漠然とした不安を生み出しているのかもね。