マジでやってみる
不得意
苦手なことは可能性の塊だから取り組めるならそうした方が良いね。でも、それがどうしても肌に合わないのならすっぱりやめたほうが良い。その見極めをあなたはしっかりとしなければならないのに、それをごまかそうとしているから色んな所に無理がかかって苦しくなる。それこそあなたも社会の一部であり、世界の一部であるからその影響は世の中全体に響くわけだね。だからあなたはその責任を負っている。責任と言っても金銭的なものでもなんでもなくて、見極めて決断することのみだね。心配しなくてもその仕事や役割を切望している他人が必ずいるから、適材適所を進めていくつもりでいい。あなたが席を空けることでそこに座りたい人がやってくるイメージだね。しかしながらその吟味もせずにあなたは単なる思い込みでダラダラと決断せずに適当にこなしてしまうと、せっかくの配役が台無しになってしまうんだよ。ということは、苦手なことや嫌なことや嫌いなことに出会ったときにあなたがすべきことは一つだね。まずは先入観を捨てて真剣に向き合ってみるということだけになる。
ごまかして苦しむ
大抵の場合はそれが社会というものだとかよくわからない理屈を先輩に丸め込まれてイヤイヤやり続けている。それでもあなたは我慢強くやっている方だと思って、そんなあなたをもう少し周りは評価すべきだとさえ思っているね。しかし毎回あなたがそんな風にごまかすおかげで迷惑を被っている人がいるんだよ。あなたの尻拭いを黙ってずっとしてくれている。あなたはそのことに気が付かないままだし、尻拭いをしている人もあなたのことを気にかけているわけでもない。要するにいい加減の手抜き作業が、巡り巡って組織全体で少しずつ誰かの尻拭いという作業が大半を占めるようになる。そのときに作業効率性とか生産性の向上とか無駄の廃止とか声高に上長が叫びだすわけだけれど、もはや手遅れの状態の場合がほとんどだね。こういう悪循環を断ち切るためには、まず現場の作業の担当者は一度だけでいいから真面目にやってみることが大切だね。真剣に向かい合うこと。そしてそれがどうしてもだめなのか、それとも意外といけそうなのかをきちんと決断するのが責任というやつだね。そしてその部門の上長は、そういう作業者の変化と決断を見逃さないようにすること。決して遺留したりなだめたりすかしたりするだけではないね。もちろん時と場合によってそれらも使い分ければいいけれどまずは真剣に「やってみせる」ことがその主たる役割であって、ふんぞり返って椅子に座っているようでは作業者と同じように責務を果たしてはいないね。
制度疲労
組織とはそういう微妙なバランスで成り立っている。だからこそ人件費が安くて作業に特化しているような工場では最後の最後のクオリティが全く上がらなくなる。ミスによる罰金制度や残業代の支払いなどで見せかけの儲けをどう操ってみても、ツメの部分での総合力は不安定なままになる。要するに完全ロボット化するにしても要は「人」の決断にかかっているわけだね。お金が欲しくて向いていない仕事を無理やりやっている人がほとんどだと、うまくはいかない。とはいえ現代社会での労働は労働力をお金に変換することに過ぎず、それはできれば短時間で高所得を得られる仕事が人気であり憧れになる。そのためには高学歴を得ないといけないけれど、それには教育費という先行投資が必要という仕組みになっていてそれを打開するのはとてつもなく大変だね。やりがいも搾取されてお金も搾取されて現代社会の労働の構図はそろそろ疲弊してきている。それをなんとかするにもまずは真剣に取り組んでみて決断を下すということをあなたも含めてそれぞれが実行しないとうまくいくには程遠いね。