好きな色のカーテンに変えよう

日々

目覚め

頑張って起きていようと必死にもがいても、いつの間にか眠ってしまって気がつけば朝だね。でもあなたはそうは思っていない。あれ?一瞬眠ってしまったかと時計の示す時刻を見て驚愕する。しまった、すっかり眠りこけてしまったかとね。不思議だね。さっきまで頑張って起きていようとしていたはずなのに気がつけば数時間もの意識がないなんて。でもあなたはこれまでずっと同じことを体験しているね。眠って目覚めるという繰り返しに特に違和感も感じずにね。でも時間は人生そのものだとか言われている昨今で、意識を失っている時間が数時間必ずあって、おおよそ3分の1はあなたがあなたでない時間を過ごしている。もちろん寝る間も惜しんで頑張ろうとしても、結局は意識が朦朧として効率が悪い。だからなにかをしっかりとやり遂げるには十分な睡眠時間の確保が必要みたいね。睡眠不足は心にも体にも悪影響を及ぼすほど、眠りはあなたの人生を司っている。けれど、もし寝ないで済めばそれこそ3割り増しに楽しめるかもしれないのによくよく考えてみると不思議な話しだね。

再構築

医学的には眠りはあなたを再構築する時間だと言われているね。体を休めてその間に修復したり、脳を休めて神経細胞を整理したり、そもそも人は物理的に横になることで心臓への負担が少なくなるね。だから眠れなくても目を閉じて横になるだけで体は修復を開始できる。でも意識まで失うのはどうしてだろう。まさにあなたそのものである意識が途切れるのは、人生の主人公だと思いこんでいる主役がいないドラマのようなもの。空白の時間となるわけだ。そんな都合のいいときだけしゃしゃり出てあなたの人生を引っ掻き回して、疲れたらどこかにいなくなるという毎日をもうひとりのあなたがそれを連続ドラマとして捉えているね。自らが寝るということを知っている誰かがいるってこと。だってそういう意識とか眠りとかを考えるのには、あなただけしかいなければ無理なこと。そう、あなたをみている他の誰かがあなたの正体だということだね。

日常

つまらない日常で、今日もしっかりと不幸を演じている。それに気がついてそう思っているのは誰か。それはあなたではないあなただね。もはや言葉はそのなにかを指し示すにはやや力不足なツールとなってしまうからそういう変な言い方になる。それに気がつくと「つまらない日常」の脚本を書いているのは「あなた」だとわかるね。毎日いろんなことが起こったり起こらなかったりするけれど、ふと空を見上げると雲ひとつない青空が広がっていて、足元にはバッタがあなたの前を横切っている。ああ、秋が近いなと思えば、心地よい風が吹き抜け、つかの間の幸せを味わっている。でも次の瞬間また憂鬱な課題に引き戻されて、いつもの通り今日もクソみたいな人生を送っているドラマの主人公に引き戻されている。そこでハッとひらめいた。この脚本を書いているのがあなただとしたら、この主人公をどうするかもあなた次第だね。そしてあなたがそのテーマを書き換えてしまえば同じ繰り返しの演技もテイストが変わるね。だから物語の筋書きそのものをどうこうするというよりも、ト書きを変えていくだけで演技が大きく変わる。背景や使っている日常品やその色や配置を変えるとシーンが大きく変わるね。それは今すぐでもできるね。脚本を変えられないのなら小道具を変えればテーマは大きく変わるってこと。このことをずっとあなたに伝えている。誰がって?あなたを見ているあなたがね。