得した?

日々

商売

商いの本質は得することではない。もちろん現代の会社法の定義する会社とは営利団体、要するに利益追求団体であるということになっている。だから得するようにすべての行動が規定されているわけで、損得でいうとすべてが得になるように立ち振る舞うことがその目的となる。ところが商いの面白いところは損しないようにしようとすればするほど損するところだね。得を追求して結果損をしているなんておかしな団体が、利益追求のためにつくられた会社なんだよ。それを資本主義として多くの人が許容している。こういうことを言うと、あなたは共産主義者ですかと反論する人がいるけれど、資本主義の対抗として共産主義とか社会主義とかすぐに言い出すのはそれこそ共産主義の思うつぼでそういう風にしかけられているだけだね。対義語のように使われているけれど全く対にはなっていない。むしろ純粋な資本主義や共産主義なんてどこにも存在しないし、できないね。だってそれらは頭で想像しただけの桃源郷であり概念でしかないからだね。みんな仲良くとか地球を守るといった類の言葉であって、実際にその状態があるわけではない。

俯瞰

持続可能な開発目標とかで喧伝しはじめている。けれどあれはダブルスタンダートであってましてや実現する気は、初めからさらさらないね。というか目標が達成できる日はこないことを知っている。地球を守るために温室効果ガスの排出を削減しなければならないとしているが、例えばその排出量ナンバーワンの国は参加せず、3%しか排出していない日本が何兆円という支援とさらなる削減を目指しているという。3%が仮にゼロになったとして地球全体の効果で見ると誤差でしかないのはちょっとしたそろばんができる人ならわかるはずだね。地球を守れという活動家も同じ。あれは茶番だというのはまったくもって正しい。けれど自らが飛行機を避けてヨットで横断してエコなつもりでいるかもしれないし、洋服もここ数年買い求めていないかもしれない。しかし、78億人以上いる地球という宇宙船で一人そう頑張ったところで、先の日本で言うところの何%の効果もない。その願いがやがて叶ってすべての人が衣服を買わなければ、先の洋服を売って儲ける会社は廃業して業種転換しなければならないね。

矛盾

石油を燃やすといずれなくなるし、その際に二酸化炭素が放出されるから地球の気候変動が生じると言う。けれど資源は石油のみならず農作物を育てるための地下水も枯渇し始めているらしい。真水が不足すれば干ばつが起こって食糧危機になることは歴史が教えてくれているね。そのことは今はあまり注目されていない。原子力発電が夢の技術だったのは、石油を使わないで電気エネルギーを得られることだった。けれどやはり人がまだ扱いきれないエネルギー源なので使うのをやめようという動きがある。で結局電気自動車をたくさん走らせようと決めたものの、その電気はどうやって作るのかという議論はそっちのけだね。電気は一見クリーンエネルギーだからそれでごまかされてしまうけれど、実は裏で化石燃料をガンガンに炊いて発電しているところは見せない。いやいやクリーンエネルギーがあるじゃないとあなたは言う。太陽光発電や風力発電のことだね。でもその仕組みをあまり言わないのには理由がある。どちらも得しようとして大損をしているけれど、それは言ってはいけないことになっているからね。太陽光パネルは寿命があるし土砂災害の温床になる。風力発電による風向きの変化は自然の侵蝕が莫大だね。いずれにせよそれらは気まぐれでもあるから、安定供給するために裏で化石燃料をこっそり使ってバックアップ発電しているなんて誰もあまり知らないことになっているんだよ。