感情を勘定に入れず

日々

最終列車

今日一日も終わってあなたは最終列車で家路についている。朝からのことが走馬灯のように脳裏に駆け巡っている。あのときああしていればよかったかな、あの発言の意味はなんだろう、やり残したことを思い出しながら窓の外を見ている。今日も一日頑張った。そうしてもうすぐ今日が終わる。色々自省しつつもやりきった満足感がそこにあるといい日だね。不完全燃焼でちょっと何もかも中途半端だったなと思う日はもやもやした日になるかもしれない。でもいちばん大切なのはやりきったことに後悔はないことだね。うまくいくもそうでなくてもやりきったという感覚が幸せのタネだからね。

今から

もう反省するのはやめて、ゆっくりと休むことが大切なんだけれど、いつまでもずるずる引きずって考えているときがたまにある。そういうときは休むことができるきっかけを自ら設定するといい。音楽が好きな人なら好きな音楽を聴いて楽しむとか、スマホを見るのをやめて窓の外を見るとか、好きな料理を仕込むとか、読みかけの本の続きを読むのでもいい。戦闘モードになっている身体と心を平常運転に切り替える必要がある。だからというわけでもないけれど、適度なアルコールもいいね。大事なのはリアクションに偏らないこと。ストレスを理由にして大酒を飲んで泥酔するとかではなくて、できれば美味しいと思うお酒をゆっくりと楽しむといい。また整理するのに役立つのは日記をつけるなりメモするなりすると、文字にすることによって感情的だったことが論理に変換されるね。そうするともう許せないと頑なに思っていたことが、文字にすると実はそうではなかったということに気づくよ。

感情

エモーショナルな言動は大抵が間違っている。短絡的な視点でしかなくその事柄の関係性を見誤ってしまうことが多いからね。友人の発言にしろ上司の言葉にしろ発言した当の本人は全く覚えていないようなもの。そんなものを不必要に記憶して脳をフル回転するのは能力の使い方を間違えている。すべてのことはあなたがそう思っているだけのこと。ことは偶発的にランダムに起きる。そしてそれはあなたにはコントロールできないことだからただ眺めていることしかできないね。例えば好きなお店でお気に入りの料理に舌鼓をうっているとして、そのお店は何も変化はない。変化したのはあなたがお店に来たということ。そしてお店でやっぱりここは最高だと思っているあなたがいる。お店はずっとそこにあって変化はない。お店はいつものようにメニューの料理を作ってだしている。何が変わったというとあなたそこでそれを食べていること。それでおいしくて満足しているあなたが作られるってわけだね。変わったことはあなたがそこにいるということだけ。ということはあなたがドラマを動かしている。感情に支配されると支離滅裂なドラマになる。それだけのことだね。