魂焦がして

日々

魂の炎

あなたの魂に火を付ける。それはとても素敵なことだね。そしてその魂の炎がいろんなものをあなたから照らしてくれる。もはやあなたは誰彼と比べることもなくあなたはあなた自身の炎の明かりで行くべき道を知ることができる。その明かりで見えるすべてのものは、あなたが照らすからであって相手が光っているわけではない。もしあなたでない何かが光っていたとすればそれはまがい物だから気をつけよう。テレビのタレント、映画の有名俳優、アイドルグループはあなたの魂の炎の光に映るだろうか。たいていそういうものは、あなたの魂の光以上に強い光を放つようにできている。そこで面食らってあなたは自らの明かりを忘れてしまうわけだね。それがファンという存在だよ。好きになるとはあくまでもあなたの魂の炎の光であなたが照らすことによって輝く何かであって、自ら強い光を放つ人工物ではない。それらはあなたを惑わすだけの存在でありそこにあるのは魂ではなくて光に反応をしているだけのあなたの抜け殻がいる。

素敵な仮面

その可愛さ、かっこよさは嘘だと見抜けるかどうか。そこには他人の目をコントロールしているかどうかですぐに見分けがつく。かっこよさやかわいさなどはまやかしの言葉で使われることがほとんどであって、あくまでその類の言葉は自らがそうであるという状態を示す言葉で他人から言われる言葉ではない。ましてや個性などという現代社会において一律のかっこよさ、かわいさがあるというのは相反するわけで、そんなものはあなたを最初からだまくらかそうとしている言葉に過ぎない。なのに言われるとなぜか悪い気はしないね。もうすっかり相手の術中に落ちているという証拠だよ。だから、もっといい会社へ転職をしたって、もっといい人と一緒になったって、もっとお金持ちになったって、すべて幸せなんかになることはない。曲者は「こっちの水は甘いぞ」と囁いているのがあなたの魂の炎の光がそう言っているわけではなく、自らピカピカ光るネオンサインのようなものだからだね。何度繰り返してもこれでは単に人工的な光に踊らされているだけで、あっちいってもこっちいっても何も変わらないということがずっと繰り返されるだけなのはもはや言うまでもないだろう。

灯火

静かな闇の中でぽつんと一人、魂の炎を灯してみよう。ギラギラとした明かりではないかもしれないけれど、ほんのりしたその灯火はあなたの進むべき道をしっかりと照らしてくれているはずだよ。自分の胸に手を当ててよく考えてごらん、なんていう古くからの言葉の意味はそこにあったんだね。それをすぐに邪魔するが如く作られた強烈な明るい電球で照らしておびき寄せようと社会の仕組みができていることがよくわかる。どこにもいない世間の目というものを見せて、プロジェクションマッピングのような世界を作り上げてあなたはすっかりそれが真実だと思いこんでしまっている。だからそこから離れることすら怖くてできない。もうすっかりそれの虜になってしまっているね。魂焦がして燃え尽きるその前に、その光と反対の闇の中へ飛び込むんだよ。そこには本来あなたが進むべき場所が広がっている。今まではその強力な明かりとプロジェクションマッピングのせいでまるっきり見えなくされてしまっていただけ。誰も褒めてもくれずかっこいいともいってくれないその世界が、あなたの本来の道。ほら、よく目が慣れたらあなたの憧れの人もすぐとなりに見えてきたね。かっこよくもないけれど己の魂の炎できちんと照らしている姿を。あなたが初めに惹かれたところはきっとそういうとこだったはずだよ。