あなたは僕の太陽だ

日々

それも個性

誰しもコンプレックスというか、ここがもう少しこうなったらいいのにという何かを持っているね。それが原因で引っ込み思案になったり、自信が持てなくてせっかくのチャンスを見逃したりする。それが極端になると自己肯定感を喪失してしまって生きる意味を探し求めて絶望したりしてしまう。他の生物はそんな価値観を持たずにただ生きているだけなのに人間だけが生きるということ自体が難儀なことになったりするね。いいところや悪いところがすべての人にあるのは当然だし、生物はいろんな特徴を持っている。鳥は空を飛べるけれどエネルギー効率は悪い。魚は海をすみかとするけれど陸に上がれない。植物は自ら生きるエネルギーを作ることができるけれど、動き回って好きなところで生活はできない。そうやってすべてができるわけではないけれど、どの生物も絶望したりはしていない。自らの特徴を悲観することもない。そんな感情で苦しい感情を持つのはあなただけだということがわかるね。

シンプルな連鎖

最近、人の社会ではわざわざ個性とか多様性とか言ったりしている。自然の生物からしたらおそらく何言っているのかわからない次元の話を人間という生き物は大真面目な顔して主張している。あなたもあなたの周りの人も一人たりとも同じ人はいないね。ということは個性とか多様性とかわざわざ言わなくても最初から自然にそうなっている。いやそうなっている世界しかないのに人間という生き物はそうは見ていないということを表しているね。イヌやネコは「同じ」として生き物をまるっと分類分けして数学のようにかっこでくくるような見方ができない。だからいちいち匂いを嗅いだり距離を置いて様子を見ることになる。敵か味方かを一人ひとり判断しなければ安心できないようになっているね。都会で生きている人間は基本隣の人が凶悪犯でないという性善説で動いている。だからたまに凶悪な事件が起こってしまうわけで、そもそもあなた以外が敵だという視点で行動するならば、都会ほど住みづらい場所はないということになってしまうね。

連鎖

ところで話はがらっと変わるけれどあなたが好きな食物は豚汁だね。なぜそんなに好きなのかというと、それは幼い頃の思い出からだね。寒い日に食べた温かい豚汁があなたの凍りついた心までも溶かしたという経験が豚汁に対して特別に感じている。その寒かった思い出は、過去最高に寒かった日のことだからそれも印象深く相まってあなたの好みと体験を補強しあっているね。その年は珍しく都会にも雪が降り積もって数センチぐらいになった。それだけでいつもの町並みの雰囲気がガラッと変わったのを覚えている。とにかく交通機関や道路には立ち往生する人やクルマの群れがあちこちにあった。都会に降りしきる雪の幻想的な風景と交通網の混乱のコントラストがあなたの体験をより強くした。ならその寒波はなんだったのかを後で調べてみると、ラニーニャ現象でそうなったらしい。ではなぜその年はラニーニャ現象が起きたかというと海水面の温度変化だと言う。ならなぜその温度変化が起きたのかというとさらに原因がある。でもそれを突き止めていくとどうやら太陽の活動の変化とかになる。ならなぜ太陽が一定周期で活動を変化させるのかというと、そこまではまだ誰も知らないみたいだ。今の所の結論としては、あなたの豚汁好きなのは、太陽のせいだと推測される。そう、だいたいよくわからないと思うことは全部「太陽のせい」にすれば今の所間違いないということだよ。これほんと。