社会の中心
守るべきもの
あなたは誰を守っているのかな。やっぱり一番は自分の立場だね。自尊心というかここに居ていいという安心感とかが大切なものだね。そのためにあなたは無意識のうちに人を傷つけることもあるよね。でもそれはお互い様だから社会で生き抜いていく上では避けられないことかな。それとも自分はともかくあなたが大切に思っている家族や仲間を大切にしているのかな。そうするとあなたには直接関係のないことでも家族や仲間に関しての揉め事を黙って見ているわけにはいかないね。全く関係のない中に飛び込んで行って身を挺して全力で守るという名の先制攻撃を仕掛けてしまうのだろうか。
お手本
子どもたちは親をじっと見て育つ。そして親の模倣をすることで社会性を身に着けていく。これは良いも悪いもそうやって行動様式が受け継がれていく仕組みになっている。親が身を挺して守ってくれたなら、子どもたちも親になったときにそうすることが正しいと思うだろう。あるいはまずは自分がなんとしてでも生き残ることが最優先だというお手本で育ったなら、こどもたちが大人になればきっとそうするだろう。いずれにせよいま社会を動かしている大人たちも子供時代があって、いまやっている行動はその当時の大人から学んだ通りにしているね。それが今の社会の根幹を担っているわけだ。状況を冷静に分析して、誰かが勇気を持って声を上げることは損な時代。だから誰もが保身に走って社会にウケがいい話ばかりするようになる。本心とは違った嘘ばっかりを吹聴することが小銭になり、その小銭が大切な家族や仲間を守る糧になる。だからそこに悪気なんて一ミリもない。その一方で、あなたがそうすることで一家離散したり、倒産したり、廃業したりして困っている人もいる。しかしそれは必要悪であなたはあなたが助かるようにしか行動しない。
成人式
そんな時代を変えていく中心に成人式を迎えたあなたに贈る言葉がある。だからこそこれまでの親や先生や先輩の言葉を一旦忘れよう。そしてこの世の中心としてもう一度現状をしっかり見つめよう。それをする役目がまわってきたということだよ。年上の小言が大いに凝り固まってこじれてねじれて生活のために色んなものを見殺しにしてきた先輩よりも、今後あなたが生きていく社会をどうするかを決める世代となったわけだ。だからもう自ら舵を切って運転していいんだよ。だってそれが成人ということだし、社会の一構成員として誇りを持って生き抜いて欲しい。昭和からこれまでは金がすべての社会だった。これからはどうなるかはあなたの舵取りにかかっているんだよ。