そのまんま

日々

明日

明日のことは何もわからないね。いや、同じような毎日の繰り返しだから、たぶんこの時間にはこうしていると想像はしているし、これまでもだいたいその通りになっていたからある程度はわかった気になっている。でも決定的に違うのは明日のあなたは、今日のことを知っている。でも今日のあなたは明日のことは正確にはわからないね。でもおそらくは今思っている通りなんだろうなと少し安心もしている。ある意味頭でっかちで想像の世界に生きているね。そうであるなら、もっと楽しいことがあると幸せだと感じるし、そうなりたいといつも願ってまた想像している。そうやって日々を繰り返して過ごしているわけだけれど、それは本当にあなた自身を生きていると言えるのかな。

変容

何かを変えたいといつも思っている。でも想像していた明日が今日になっても相変わらず起こっているね。逆に言えば想像通りというかたぶんこうだろうという願いが叶っているとも言える。これだけである意味とても素晴らしいことなんだけれど、意外性がまったくない。突然何かが変わるとあなたはそれをアクシデントや面倒事のように捉えて、ああいつもの通りの暮らしに戻れたらと思うね。なんというかないものねだりの夢と現実をいったりきたりしている。何を幸せだと思うかによって思いがけないハプニングが奇跡に変わる。何事も前向きに捉えようなんてあまりにも使い古された言葉なので、あなたにとってはそれも予定調和になってしまっている。それでも何か目新しいことを探し求めて今日も明日を空想しているね。

幸せの地平

特に変わったことのない人生がすでに奇跡で素晴らしいことなんだろうとは薄々感じている。けれどもそれがあなたにとって愛おしいことだとは思えないことが不満の源泉だね。だからなんてことのない日常を打開するために重い腰を上げてやったことのない何かをするしかない。でもなぜかそれが続かないのは今が幸せだからだよ。チャレンジすることにワクワクするのなら心が赴くまままずはやってみればいいね。ほんの小さなことで十分なのは、今のままでもとても幸せだからだよ。だからほんの少し違った人生のスパイスを加えると大きく変わるね。美味しい食材がすでに目の前にたくさん用意されていて、それだけでも十二分なんだけれどもっと工夫すればまた違った世界になる。もちろんそれがうまくいくとも限らないし、もしかしたら本来の風味を損なうかもしれない。でもやってみたという体験があなたの人生のスパイスとなる。そんな感じだから、なんとかしなければと不安に思って急いだり焦ったりしなくてもいいんだよ。そのままで十分なんだからね。