潮目
動揺
心が揺さぶられるときは、できるだけ落ち着く方法を試しても結局落ち着かないね。そういうときは寝てしまう方がまだよかったりする。不安で押しつぶされそうになったときは、運動すればいいね。じっとしていると思考が止まらないので何か別のことをしたほうがいい。難しい計算とかできそうにもない仕事とかをやってみるのも手だね。もしくは今の気持ちを文字にしてみるのもいいかもしれない。状況や性格によってそれぞれ違ったやり方がベストなので一概にこれだと決めつけないほうがいいとは思うけれど、何かそうやって試行錯誤しながら落ち着く方法を見つけたほうがいいね。今の気持ちを俯瞰してみることができる方法であれば、何でもいいね。お風呂に入ったりカラオケで歌ったりすると気分が変わるならそれでもいいし、お酒飲んで寝てしまえるならそれでもいい。まずい方法は唯一つ。増幅してしまう行動だね。愚痴を言って笑えるならいいけれど、ますます気分が落ち込むならやめたほうが良い。
瞑想
そこでメンタルコントロールとして注目を浴びているのがマインドフルネスとか言うのかな。瞑想することだね。それで呼吸を整え思考している思考を見つめ、やがて思考をやめる。そうやっていつでもそういう時間をとると仕事のパフォーマンスが上がるとかで海外でも大人気だそう。パフォーマンスが上がるとかはどうでもいいとして、一番大切なのは心が整えられることだね。都会で生きると雑音が多すぎる。たまたまその雑音の一部を興味本位で聞いたがためにひどく心が不安定になってしまうこともある。一番は最初から受け取らないことなんだけれど、そういったときは心が無防備になっていることが多いから思わぬ影響を受けてしまうね。そんな状況からできるだけ素早く脱出してもとの安定した状態に戻れる方法をいくつか持っておくといい。ただ物質的に依存するような行為は避けたほうがいいのは、依存することでさらにそれができなくなる恐怖という不安材料を同時に抱え込むことになるからだね。時限爆弾を抱えて気を紛らわしているようなものだ。
気分
そうやってなぜか人は気分が変化する。鋼のような心を持つことができれば、何があっても動揺せず冷静にいられると思うと、肉体と同じく鍛え上げればなんとかなるように考えるけれど、心は筋肉と違って鍛えることはできない。精神修行という行為はあるけれども、あれは表面的な動作であって心を鍛えているわけではない。逆に肉体を酷使することで思考を遮断しているようなものばかりだね。思考を遮断することにしゃかりきになりすぎると余計に思考してしまうという現象が起こるから、かえって逆効果だね。心を亡くすと書いて忙しいという漢字があるように、あれこれと考えるすきもなくどんどんタスクを処理していれば時間は過ぎてしまう。その忙しさが主体的になれば充実した日々を過ごしていると実感できる。けれどそれが誰かにやらされているという苦行であればつらい日々になる。なら、誰かにしたがっているのではなく自らが流れに沿っていると心穏やかで充実するはずだね。