逆もまた真なり
働く
あなたは生活のために働いている。できればその仕事が充実したものであれば幸せなんだけれど、そんなにうまい具合にはいかないみたいね。現代のワークライフバランスとかマネジメントとか横文字を並べてあーだこーだ言っているけれどそんなものは屁理屈だから気にしなくていいね。だからといって嫌で辛い仕事を無理して引き受けてストレスで体調を壊すほど頑張りなさいとかいうつもりもない。本来なら仕事を遊びにしてしまえばベストなんだけれど、嫌すぎることばかりだとそんなにいつもポジティブに捉えることは嘘があるからストレスになる。楽しく働くための極意は、楽しく働こうとしないことなんだよ。こう言うと身も蓋もないかもしれないけれど、嫌な仕事はできるだけ避ければいいんだよ。ただ、いつまでも逃げていても埒が明かないどころか、それ自体も自らストレスで傷つけていることになるからほどほどにしておいたほうが良いね。嫌いな仕事に向き合うにはどうすればいいのかということが一番知りたいことだね。
稼ぐ
お金が生活に必要だから仕方なくいやいや働いている。それが時間給でもらえる仕事なら自らの命の時間を売って、幾ばくかの賃金をもらうね。まぁ、それも暇つぶしで妥当ならそれでいい。けれどどこか納得がいかなければ楽しく仕事するためには折り合いをつけたほうが良いね。正社員とか言う謎の身分が日本だけに存在している。これは世界で見ても珍しい雇用関係だね。おそらくは鎌倉時代の御恩・奉公なんかが文化的に関係しているんだろう。まさに生涯勤め人として働くとしたら、同じところで切磋琢磨したほうがその組織に馴染み、特化することができてそれはそれで合理性があったからそうなっていたね。しかもその体制が世界を一時席巻をしたのでそれなりの効果は否定できない。ところがどんどんそのエッセンスを上手に取り入れた西欧諸国に抜かれているのが現実だね。グローバリズムは貧富の差の拡大という形で現在進行中だけれども、どうやらこの国は貧困が避けられない運命にあるように見えるね。
逆転
資本主義社会と民主主義を飲み込んで、消化不良に陥ったこの国では、グローバリズムを真似て利己的、自己責任的な経済システムを取り込もうとして失敗している。そうだからこそチャンスがまだ残っているね。通常経済学が想定する「経済人」ってやつは、できるだけ「自分が得するように」行動すると定義されている。実際そんな風に思っている人も多いだろう。競争社会で他人を蹴落とす力がないといい暮らしができないシステムだね。みんながみんな同じ根本思想を持っていればうまくいくんだけれども、実際はそうやって想定した計算式で計算してもことごとく外れてしまう。それは人はそんなに単純な思考でくくれないということ。おそらくは自らの生活のためにお金を稼ぐという思考を逆にして、他人の暮らしを守るために稼ぐというふうに視点を変えると幸せになれるんじゃないかな。なんで知らないやつのために身を粉にして働かなければならないのか、と憤るあなたはすでに資本主義社会の奴隷として成熟している証拠だね。知らない人の幸せがあなたの幸せだということに気づいていない。幸せは掴み取るもの、なんて洗脳された結果が今の状態を引き起こしている。ここから脱出するためには今まで通りではうまくいかないことはすでに明らかだからね。さてあなたは逆転できるかな?