心眼
見える世界
あなたが実際に目にしている世界の広さはどれくらいだろうね。きっとこれまでのいろいろな経験からしてとても広いものではないかな。一方で風水や占いやニュースや噂なんかで得る情報による世界はどれくらいだろう。現代ではネットの発達によってあなたが実際に目にした世界よりも広いだろうか。SNSで見る画像や動画はたしかにあなたが目にしたものだけれど、それが本物かどうかを確かめるにはとても骨が折れるね。今は動画でさえ技術が進んで本物のように見せかけることがいくらでもできるそうだ。あなたが目にするものの中に偽物が入り込むような状況だと、一体何を信じていいのかわからなくなるだろう。でもあなたが目にした世界の中でフェイク動画が増えるだけで、あなたの世界の大きさはそれほど変わらないのではないかな。
何を見てるのか
あなたの日常に起こる目に見える出来事は本当にちゃんと見ているのかな。心ときめく出来事を前にして、あなたは素直にそれを受け止めることができているかな。先のフェイク動画のように騙されないぞと強く思って、どうにも素直に喜んだりできなくなっているのではないかな。さらに言うと、その出来事ときちんと正対して隅々まで見ているだろうか。素敵な人をきちんと見られていると自信をもって言えるならいいね。人の良さそうな笑顔が素敵な人物はあなたに近寄ってこう言い放つ「あなたはとっても素敵な人だ」と。それを聞いて素直に感謝できないだけでなく、きっとこれは騙されていてこの後になにか大きな悪事が必ず待っていると思うね。そうなると、もうその人をきちんと見るどころか、あなたの想像の中の人にその人は入れ替わってあーでもないこーでもないとそこから逃げる計画が生まれる。そのときはその人物はもはやそこに居ても居なくても関係なくなっているね。
写し鏡
なんでわたしだけがこんな目にあうのだろうか。ああ、不運だ、ついてないやと嘆いている。でもそのうまくいかないことを生み出したのはあなただね。なぜならそれをアンラッキーだと知っているのはあなただけなんだよ。そんなことはないと思っているかもしれないけれど、一般的にはその逆境がチャンスだと言えるからだね。バネのように一旦縮まないと伸びることはないし、雨の日に濡れるから晴れの日はそれが乾くね。つまりどう捉えるのかは自由自在というわけだ。それをラッキーと捉えるかアンラッキーと捉えるかを決めているのは誰かと探してみればすぐに犯人が見つかる。それはあなたしかいない。いやいや本にそう書いてあったとか、テレビのキャスターがそう言っていたと思っているかもしれないけれど、すべてのかじを切っているのはあなた。さらにいろいろな出来事として出現しているそれらは鏡像のあなたであることは間違いないね。