先に楽しむ

日々

逆転

よく昔話で王様が家臣に対して、命令どおりに首尾よく成功したら褒美を与えるというくだりがあるね。それと同じようにあなたもこの仕事がうまく行けば自分への頑張ったご褒美にプチ贅沢をしよう、なんて自らを鼓舞するために目の前にニンジンをぶら下げていたりする。今は苦しいけれどその先に楽しいことが待っているというロジックだね。だからいつもこの世では苦しみにあふれて楽しみはいつも夢の中。そんな状態が当たり前に思っている。それを逆転してみるとそれが真実かどうかを検証することができる。先に褒美をもらったらどんな困難にも耐えて、言われた指示に忠実に従い成功させることができるとね。楽しいことを先にできれば、苦しいことも軽々と乗り越えられると主張したとき、あなたはそこに何を感じるだろうか。

親子喧嘩

ゲームばっかりしてちっとも宿題をしない子に向かってしびれを切らした親であるあなたは思わずこう言う。「宿題やってからにしなさい」と。でも子からするとゲームを楽しんでからしか楽しくない宿題へのやる気はでないね。できることならそんなことやらずにゲームだけを楽しみたい。親であるあなたはそういう態度にとても憤りを感じているね。人生楽しいだけで乗り越えられるほど甘くないんだと。で、そこで自問自答してみよう。どうして人生は苦が先で楽はその後にしかないと思い込んでしまったのかということをね。振り返ってみるとあなたも生まれ持ってそう感じたわけではないことがぼんやりとわかるはずだよ。なのに今はそれをまた我が子に伝えようとしてもなかなかうまくいかないことに怒りを感じるという状態だ。あなたはそれをどうして受け入れたのかを考えて伝えた方が怒るよりもわかり合えると思うんだけれど、どうだろうか。

苦楽

生きることは苦しいこと。苦しいことをクリアすることで楽しいことが生まれる。それを逆転するだけで、生きることは楽しいこと。楽しいことをどんどんすることで苦しみが生まれる、となる。どうだろうか。ちょっと違和感があるかな。楽しいことだらけなのが人生だと思えないことの方がより人生ゲームがハードモードになるね。人生は甘くない、現実は厳しいってやつだ。そう思っている方が実は人生ゲームをより楽しめる秘策であるならば、それも合わせて我が子に伝えると良いね。ところがそう思っておらず親のエゴで叱りつけるのは八つ当たりと同じだから、どちらも不幸になるだけでなんのメリットもないからやめたほうが良い。楽しみは先にあることに素直に喜べないことを反省してみることをおすすめするよ。どちらが歪んでいるかはあなたはもう気がついているはずだからね。