我を忘れたフリ

日々

アンガーマネージメント

「ついカッとなって」普段使わない言葉を言ってしまうことがあるね。怒りはあなたの演出であって我を忘れないはずなんだけれど、その思いは突然来る波のように現れる。突然予想だにできない大波が想像していた方向とは全く違うところからやってきてあなたを飲み込むような突発的な出来事のようにあなたは感じている。ところが注意深くそれを観察してみると、それはコントロール不可能なことかと思い込んでいたけれど実はほんの少しのラグというか隙が見つかる。そもそも先の「ついカッとなって」というのはやっぱりあなたの演出でしか過ぎないことが判明するわけだ。はい、ここで怒りマックスと演出家の指示通りに演じているだけのことなんだよ。

忘我

我を忘れて怒りに身を任せるとろくな結果にならないことは体験済みだね。なのにいつまでもそれを繰り返しているのはもはや「わざと」そうしている。怒りん坊であることがあなたにとってすべてを覆い隠すのに都合がいいからに過ぎない。悪いことに怒りという感情をあらわにすることで一時的にあなたの周りが整うと思い込んでしまっている。部屋が汚れてきたら掃除するかのごとく、とりあえず怒りで周りを鎮めるような錯覚に囚われている。だから「わざわざ」怒り心頭な演技をするわけだ。それはまったくもって本心ではないし、怒りという感情の根幹にはどう頑張って解析しても「あなた」しかいないね。なのに我を忘れたと言い訳をしてそれをごまかしているだけという誰でもわかるようなからくりがうまく行っているとあなただけが思い込んでいる。

茶番

だからそんな茶番劇から身を引くことが大切だね。我を忘れた怒りを感じたならば、本当に我を忘れてしまおう。すなわちあなたという自我を消してしまうように心がけるといいね。そうすると何が起こるかというと一番あなたが言い訳の拠り所にしていた「あなた」という自我がなくなるわけだからそれを忘れるもなにもなくなってしまうね。我がなくなるなら怒りを感じている我も溶けていなくなるわけだからすべてが平穏だということになる。なにか悪い言葉を「わざわざ」使うことはあなたがしっかりといて「ついカッとなっていない」ときにしかできないわけだ。それよりも怒りをもし感じたとしてもスルーして一旦その場から立ち去るのがいい。楽しく好きな空間を演出することで、そもそも怒りというセリフを使うシーンがだんだんなくなること間違いなしだよ。