ゲームチェンジ
目的
誰もが生きる目的として、幸せになりたいと願う世界にあなたは生きている。ちょっと回りくどい表現だし極論かもしれないけれどあえて不幸になろうとして生きようとしている人はいないという前提だね。愛する人と一緒に暮らすとか、もう少し裕福になっていろんなことに困らないとか、欲しいモノを手にしたときの喜びが多いほうがいいとか、人によっては様々に見えるそれらも実は根本は同じ「願望成就」する世界を求めている。思えば伝わり、願えば叶うという世界を目指すべき幸せだと思いこんでいる。そんな世界をずっと追い求めている一人としてあなたもそこにいるだろう。そのためには様々なミッションをクリアして勝ち進んでいかないといろんなスキルやアイテムを得ることができないというルールが前提となっている。当たり前に思っているそれは、本当に世界の常識なのかな。
実現
願いがたまに叶うことがあるね。あなたは飛び上がるように喜んでいる。もう世界には嫌なことや辛いことがなくなったかのように思える瞬間でもあるね。それほど心が揺り動かされた出来事なのに、悲しいことにすぐに忘れてしまっていつもの不満だらけの日常に戻る。これの繰り返しを何度も体験してきただろう。それをレベルとかグレードとかステージとかいろんな言葉で言い換えているけれども、あれほど念願だったことか一つ実現したというのにも関わらず、それで満足すれば「慢心」だと叱られ、さらにそのアップグレードを目指すべきだと教えられる。ある程度その言葉を信じてやってきたけれども、こりゃ本当にきりがないなと最近は少し諦めつつあるかもしれないね。でも親しい友人なんかには負けたくないと心のどこかで思っていたりする。
勝負
夢中になったり面白いゲームには、勝ったり負けたりする展開や要素が必須だね。そういうのがないゲームはおそらくは流行らないだろう。常に勝ったり負けたりを繰り返していないとあなたの心はワクワクしないように手懐けられている。そう、もともとは勝負ではなく自らの好奇心を満たすためのワクワクが、いつの間にかSNSやネットゲームにハマるように調教されているね。ちょっと前までは立身出世というよくわからないゲームにほとんどの人は苦悩した。それでも少しでも上に上がろうと皆がもがいていたね。あなたの世界はそんな世界としてインストールされていることに気がつくかな。それ以外のゲームをしてみようと思った時点であなたの世界は簡単に変わるよ。それまでのゲームは一旦終了だ。たとえあなたが、また同じようなゲームを選んだとしても、選ぶことができるんだということを今知ったわけだからね。