隠しコマンド
従順
おそろしいことに現代になっても、親の言うことを素直に聞く子が良い子だという価値観が拭えないということ。それは長らく帝国主義以降から受け継ぐ価値規範として君臨してきたことは知っているね。先輩や親、上長、さらには国のトップが言うことを絶対として、それに寄り添って行動できるかどうかで優秀さや評価が決まる仕組みになっている。そのほうが都合が良いし、統制もしやすいからそうなっているわけだね。自由に発言して意見を持ち、自らで判断して最善を尽くすというやり方は、とても発展的ではあるもののその判断が大きく揺らぐし、時には統制が取れなくなる場合があるね。意見の対立による行動の非統一が生まれると一番都合が悪いのは指導者・命令者側になる。だからこそ黙って言うことを聞くことが最善となり、絶対的な評価を得られ、いずれは指示命令する側に抜擢されたりするね。
クリエイティブ
幼い頃から同じものを見て同じように感じるように教育されてきた。だからこそ、価値観を共有することがとても重要なことのように思っているね。ましてや一緒にいる時間が長くなる仲間や伴侶にはそれが必須条件だと信じて疑わない。ところが、同じものを見て同じように感じる教育はすでに破綻している。なぜならそこから違うものを生み出す力がまったくもって欠如してしまうから、さらなる発展や着想みたいなものがまるでなくなってしまうことがわかってきた。さらには同じものを見てどうしても同じように感じられない若者は、仕方がないから海外へ居場所を求める時代だね。その結果、今ここで優秀であると評価されている人たちはどんな能力に長けているかがわかるね。従順で均質なそれらの人たちから、新しい何かが生まれることは絶望的だね。
あなたの意見
同じようなものを見て同じように感じるという異常な教育は、一旦始めるとやめられないぐらいの魔力を持つ。それはあなたもその中に組み込まれてしまっているから、それに気がつきにくいということだね。さらにはそこに気がついたとしても、どこから手を付けていいかわからない状況にもはやなりつつある。だから、それを苦労して変えることは諦めて違う価値観を求めてここではない場所へ移動する。さらに同質で均質な反応をするように教育されてしまった結果は、自己判断でブレーキをかける安全装置が破壊されてしまうようで自らの自己肯定感を徹底的に陥れて自害してしまう。まるでロボットが反発心をもったら自爆するプログラミングがされているようにね。そんなロボットのような人たちに自分で判断して行動せよという命令はとても負担が大きい。だからまずは違う意見をこっそり持てるように隠しコマンドをこっそり教えてあげたいわけだよ。あなただけの幸せはそのコマンドを打てばわかるんだから。