走ろう

日々

あなたが走れば近くの誰かは風を受ける。風はふだんは穏やかに吹いている。けれど走りだせばあなたが先頭で風を巻き起こすことになる。あなたのためにその風は吹いている。風を起こすことを恐れて普段はそっと動くようにしているけれど、行きたい場所に向かって一心不乱に駆け抜けていくときにあなたは風の先頭になる。あなたはが受けるのは風圧であって、あなたの通り過ぎた後に風は吹くね。そうやっているうちは風圧の中を疾走していくことになる。その風の抵抗を押しのけて進むことで、あなたの目的が見えてくるわけだ。いつもはそっと風が起こらないように動いているけれど、本当は全力でうち破ったあとに充足があることを知っている。誰かを傷つけないようにしているその配慮は決して悪くはない。ただ走りだそうと思ったら、しっかりと走りだす方がいいことも知っているだろう。

直感

あなたが止まるとあなたが起こす風はなくなる。それでもあなたをなでるようなそよ風は吹いている。誰かが何かが動いている。あなたを取り囲むすべてのものは実はとても穏やかに見えて、実はとてつもないエネルギーで動き続けているのを感じる。その動的なエネルギーの流れに沿ってあなたも動くと風はピタリとやむことを知る。逆にそれに逆らって動くときは、猛烈な逆風にさらされてこのままでいいのかととても不安に苛まれる。その感覚でつかみ取るものは直感という非論理的なもともと備わっていた感覚だね。理屈で考えるように訓練されてしまったから、この直感を使えないようになっている。そうではなく、あなたがもともと持っている直感という才能を磨くためには、たまに気の向くままに全力疾走してみることが現代ではとても大切なことになってしまったね。

すべて動いている

動き出すのは自然なこと。あなたが乗っているこの地球号という宇宙船の速さをあなたは普段感じない。それは地球に乗っているからだね。地球から少し離れて観察すればとてつもない速さで動いていることがわかる。それは地球から宇宙に飛び出そうとしているロケットエンジニアなら知っている。どれほど加速しないと飛び立てないかという計算と体験があるからね。さらにはこの地球号も宇宙に浮かんで存在しているものだから、この地球自体が複雑な動きをしているわけだ。学校で習うのは昼夜が来るように自転していて、季節が来るように公転しているとされるが、宇宙全体がらせん状に動いていることもわかってきた。もう想像すら及ばない世界の中で、あなたは好きなことができるんだよ。それだけで素晴らしいことだね。だから思い切って走りだそう。走りだした分だけその素晴らしさを体験できるんだからね。