息を止めない
緊張
なにかに構えると無意識に息を止めたり、力が入ってこわばったりしている。このようなときはもちろん長続きする体制ではなく、緊急事態でその一瞬のためだ。だから長時間そういう緊張状態は良くないとされている。長い時間でも大丈夫なリラックスした状態に変えなければならない。そこの切り替えがうまくできると強くなり、うまくいかないとすぐに参ってしまうね。常に楽しんで笑ってリラックスできるようになることが、したたかに生きる術としては王道となる。緊張は短時間しか持たないことは心のどこかで覚えておいたほうがいい。たいてい多くの場合は長丁場になることが多いんだから、あなたなりの切り替えスイッチを持っておいたほうがいいね。といってもチェック項目を持つだけでいい。手や肩やその他のところに力が入っていないかどうかを測るには一度ギュッと力を入れてみればわかる。力をギュッといれたら意図的に弱めてやる動作をするだけでいい。息を止めているのも一度息を吐き出せばいい。すると息を止めていたということに気づくから比較的簡単なチェック項目を実施するだけでモードを変えることができるよ。
原因
そもそもなぜそれほどに緊張するのか。それは「失敗してはならない」病に冒されているからだ。あるいは「負けてはいけない」など要するにあなたの尊厳を保つためがほとんどだね。それをひっくるめて言うと「恥ずかしい思いをしたくない」からとなるのかな。そもそもどうして恥ずかしいのかを考えるとたいていの場合はその緊張は馬鹿らしいものとなる。かっこ悪いとか恥ずかしいというエッセンスは適切な程度だと人生をより楽しめるエッセンスになる。けれど何でもそうだけれど、度が過ぎると毒にもなってしまう。人前で話すとか、有能な人に見られるためとか、そんなことのために心をすり減らすのは馬鹿げていると感じられるとリセットできる。ところが、それがあなたにとっての一番の存在意義になっているとそうはいかないね。その加減は基準があるわけではないので自由に設定したらいいと思うけれど、極端すぎるのも考えものだからできれば調整幅を大きく持つようにしたほうが幸せになれるよ。
呼吸
息を止める癖があるのは、どの場合でもすぐにやめたほうがいい。ところが無意識のうちにやっていることだから気がつくと息を止めていることにようやく気づくね。瞬間的に全力で対応しようとするときには息を止めるようにできているから仕方がないのだけれど、その仕組は意識しておいたほうが良い。楽に呼吸をしたり深呼吸することが粘り強さと多様な対応の可能性を広げることができる。息を止めて獲物を狙っている瞬間はたしかに瞬発力が一番優れている状態だけれども、現代の場合は獲物を狩猟するような局面がほとんどないので、それほど使う場面はない。だから普段から呼吸を意識すると楽になるケースが多いわけだ。ついでに誰かと仲良くなりたいのなら、まずはその相手と同調したほうが良い。そのとき相手の呼吸を観察して、あなたも相手の呼吸と合わせてみるといい。息がピッタリなんていう表現はまさにそれだよ。