猛スピード
地球号
今日はのんびり家に引きこもって好きな映画でも見ようとしている。あなたは相対的にみれば全く動いていないように見える。せっかくのお休みだからちょっと寝坊しようとベッドでゴロゴロしている。それも全く動いていないように思っている。ところが、宇宙空間からそんなあなたをみるととてつもないスピードで移動しているように見える。惑星地球号はとてつもないスピードで宇宙空間を自転しながら公転し、かつ絶対的なその位置もかえつつあるらしいので、螺旋運動のような動きをしているみたいね。でも今のあなたはとっても動いている惑星にいるとは思えないぐらい静かに過ごしている。コップに注いだコーヒーは波一つたっていないね。
相対速度
高速で移動するには乗り物に乗ることが多いね。電車とか自動車とか飛行機とかだね。高速道路なんかでよくわかるのは、あなたが時速80kmで走行していても周りも同じぐらいのスピードで進んでいるので体感的にはそれほど早く移動しているような感覚は薄れていくね。同じスピードでみんなが動くと外の景色が見えない限り動いているかどうかがよくわからなくなる。たまに道路の段差を乗り越える振動でそれなりのスピードを感じるぐらいだね。揺れがなければどんどんわからなくなる。どうやら観測するポイントで速さは変化することをそこで実感したりするね。
静止
止まっていようとも止まっていられないのが真実だと言うことが改めてわかる。だからあなたが立ち止まろうが、寝転がろうが、宇宙のある地点から観測したとしたら高速で移動中であることになる。地球号の中で見ればあなたはまさにゴロゴロしているように見える。地球号の乗組員であるあなたは、今宇宙地図のどこにいるかを知らないね。あなたにはその意味では時空を超えていることになる。過去や未来が感じられる宇宙のある観測点からみるとわかるけれど、高速で動き続ける先端にいると全く気づかない。もし昼も夜も起こらないように自転すらしなければ、今何時とかという概念も生まれなかったかもしれないね。時間は実際に進んでいるように勘違いしているのは時計という機械の発明によるもので実は存在しない。観測点があなたから離れることによってようやく見えるものだからね。実際その観測点も架空であって実存するわけでもない。宇宙のどこかという座標を残念ながら決めるのは今の所仮定でしかなく、実際には困難だからね。