ママゴト

日々

多いか少ないか

人生のイベントは多いか少ないか数えてみたことがあるだろう。代表的なものとしては誕生日だね。歳を重ねるとどうでもよくなってくるけれども、平均的に100回ぐらい迎えることができる人はまだ少ないかな。いずれはそんな時代もくるだろうけれど200回まで体験できるときがくるかどうかはわからない。今の所おおよそ70回から90回ぐらいの人が多いね。それが多いか少ないかは人それぞれだろう。けれども無限に来るわけではないのでそこは安心していいかもしれない。あるいはもっと体験したい人は一回一回を大切にするだろう。平均の半分以上も過ぎると、思っていたよりも多くないというのが率直な感想かな。人生長いようで短いかもしれない。

栄枯盛衰

あなたのイベントの数を数えている間にもたくさんの新しい命が生まれて、一方でたくさんの人がこの世を去っている。生まれたら死ぬというサイクルをあなたの寿命よりもずっと長い間生命は繰り返してきたわけだね。地球環境が取り沙汰されている今では将来はどうなるか想像もできないけれど、あなたが春を感じられるのも、誕生日を迎えられるのも数に限りがあるってことだね。普段はとても長く感じている泡沫の夢も、実は宇宙からみるとあっという間の出来事に過ぎないことを知るとき、あなたの今の悩みもそれほど悪くないかもしれない。もっといえばそれをどう思うかだけで一瞬にして変わるし一瞬にして終わるってわけだ。

実存

現代科学においてあなたは実存するかどうかを証明することはそんなに簡単ではない。けれどあなたはそこでほんの一瞬の夢を見ているようなもの。そこにとどまる時間も思っているよりも長くはない。どちらかというと肉体は自然のものなので必ず朽ち果てるようにできており、その肉体を見てあなたの思いだけがさまざまな物語をそこに見ている。ということはまるで幼い頃のママゴトみたいなものだね。幼い頃のそれは思い出としてあなたの中で過去として整理されているけれども実は今もそれと同じようなことだと知ると、ちょっと穏やかな笑顔を浮かべながらあなたの世界を見られるようになるかもしれないよ。たとえ今が恐ろしくクソつまんない世界でもね。