ムダな因果

日々

外為

国際金融市場において為替相場が円安になっていろいろなものが値上がりして家計は火の車だと連日各種メディアが報道している。実際スーパーに行けば色々高くなったかなと思ってみるとたしかに値上がりしたものもあるけれども、いつもと同じのもまだあるね。今はそんなに実感はないけれど来月や秋ぐらいに忘れた頃に高くなったと感じるのだろう。そのための布石として今すべてが急騰しているかのように見せられている。確かに輸入で外貨決済を使う場合はリアルタイムに感じられるけれども、国内でお買い物しているだけの層には明日の生活も困るほどの価格上昇ではまだないね。しかし今後はどんどんインフレ気味になるとすればその分給料も上がれば相殺されるんだけれど、賃金の上昇は物価上昇のタイムラグがあるから不景気になると言われている。いずれ外国人が日本の物価の安さにつられてどんどん爆買ツアーとかで来るようになったらまた景気は回復するのだろうかね。

因果

円が安くなるという現象を現代国際貨幣市場理論で言えば、利回りがいい他国の通貨にどんどん乗り換えることで、利率の低い日本の円が売られることで相対的に安くなるという理由だね。いわばお金持ちは投資先を探し回るほどお金が余っている状態になっている。ところが一般庶民は10円単位の値上げで悲鳴を上げている。その構図がまさにグローバル経済の貧富の差を感じさせられるけれども、そんなもの関係なく毎日を過ごしている方が人生を楽しんでいるね。値上がりすれば工夫して過ごす力が人生を楽しむ力となる。これまでも税率アップや物価上昇が一回もなかったわけではないのだから、そんなことは気にせず幸せに過ごすことはできるはずだ。ところがそういう暗いニュースで洗脳されてしまうと、その原因と結果に振り回されるだけの毎日となる。だめになったら次を考えるぐらいでちょうどよくそれ以上は悩んでも仕方がない。

無駄

こういうときに必ず出てくるのは無駄を省くとかいう雰囲気だね。すべてが貴重でありかつ不足しているとすればそれらの無駄を省き大切に扱うべきなんていうのは、人生の何たるかをわかっていない。口に出してはいけないことがそこには内包されているね。無駄とか効率化を追求したその先には何があるのか、考えただけでもゾッとするけれどもそれは人類が少なくなること、究極的にはいなくなることが一番地球に優しかったりする。そんな結論は本末転倒で、人生を楽しむための効率化がいつの間にか地球環境とか視座を転換してしまうと、人類が早くいなくなることが答えになったりしてしまう。真面目過ぎる人はそれを本当に信じてしまうから注意しないとね。人生に無駄はない。無駄こそ幸せそのものだし生きることそのものだからだね。無駄こそ愛すべきあなたそのものとも言えるんだから、だから合理化とか効率化とか適当でいいんだよ。意味がないのが素晴らしいのだよ。