リスタート

日々

こだわり

こだわりを持つことに誇りを持っている。こだわり抜いたあなたは不器用で遠回りのこれまでの人生を自慢に思っている。こだわりはいつもあなたを満足させるけれども、他人を満足させることはない。どちらかというとそれにつきあわされる家族や友人はもううんざりしていることが多いね。さらに加齢とともにそのこだわりが子供じみていて、実は周りはドン引きしていることにすらあなたはほくそ笑む。自己満足の究極であると言い換えてもいいけれど、もしそれに気づいているのなら少しそのこだわりを掴んでいる手の力を緩めるといい。10代の頃に掴んだそのこだわりをまずは打ち捨てることができないのに、何かを変えたりしなやかに生きることなんてできるわけがないね。あなたにとってはそのこだわりは生きざまそのものだと思いこんでいるけれど、時代はもう前に進んでいてあなたは未だにスタート地点で足踏みしているようなもの。少なくとも周りから見たらすでに何周も遅れている状態だね。

プライド

過去の栄光にすがるのもそろそろやめたほうがいい。あなたなりに苦労して掴み取ったそれはその瞬間に一番の輝きを放っていたけれども、すぐに色あせて今では見る影もなく錆びついた塊と化している。なのにあなたの思い出の中ではピカピカいつも輝いているね。きちんとその栄光と向き合うことが新しいスタートラインにつくための必要条件だ。あなたがつかんだその成功体験はもうどこにもない。今となっては本当にそれはあったのかどうかも疑わしい。だからいちいち証明するための証拠が必要となるわけだ。もちろん探せば記録はしっかりと刻まれている。だから心配しないでそれはそれとして次の挑戦にそろそろ取り組んだほうがいい。残された時間はそれほど多くはないんだからね。

感謝は再起

すべてに気づいて、これまでつまらないこだわりと過去の栄光にすがりついて生きてこられたことに感謝しよう。それにはあなただけの力でなんとかなるようなことではないね。すべての人が長いあいだ支えてくれたからこそそれが可能になったわけで、そのどれかが欠けても成立しなかった。まさに奇跡だね。ありがとうという感謝の気持ちが湧いて出てきたなら、握りしめている手の力をすっと抜くことができる。あなたが握りしめていたものはもはやどこにもなかったことがその時点でわかるわけだ。ああ、一体何を掴んだつもりになっていたのかと愕然としたら次の成功への道は始まる。そう、いつかの若者だったあなたに戻れたわけだよ。おめでとう。まだまだチャレンジはこれからだよ。ゆっくりでもいいからまた走りだそう。