バトン

日々

アルバム

あなたの思い出がいっぱい詰まったアルバムは、まだ部屋のどこかにしまってあるかな。それをいつか捨てるなんて今は考えもしないだろうけれど、物の理屈から考えてもあと100年も経てば誰の思い出かわからなくなる。正確には遠い祖先や親戚のものとは誰かは知っているだろうけれど、実際には会ったことがない人の記録となる。言わば同じ時代を共有することができない知らない人ということだ。そんな人に感情や時代背景や温度感など持ちようもないのは仕方がないことだね。古ぼけた写真にしかみえないことは仕方がない。

時空

そんなことから、過去も未来もせいぜい100年ほどのものだということがわかる。歴史の教科書にあなたが載るかどうかはわからないけれど、それが社会科のテストの一問となったところで何かが変わるわけもない。そんな未来や過去にこだわって悩むぐらいなら100年単位で今と再定義すれば良い。どんなに困難でも、どんなに辛くても、100年も経てばそこには誰もいない。そこに儚さを感じるとするならあなたはまだあなたにこだわり続けていることになる。逆に言えばそんなこだわりなんてほんの一瞬でしかないのなら、いっそのことトコトンこだわるのもいいかもしれないね。いずれにせよそれらは一世紀の中に収まることだけは忘れないでいよう。

永遠

だからこそ今この瞬間が永遠なんだね。過去は単なるぼやけた記憶という勘違いだし、未来はあなたのちょっとした願望でしかない。だからといって夢を見るなと言っているわけではないんだけれど、夢をたくさんみてるだけで充実した日々を送れるわけもない。それなら今をしっかりと感じて生きる方が楽しそうだね。夢も思い出も今を彩るエッセンスであって、それ以上の期待をそこに込めるから色んな災いごとが生じる原因になる。そんなちっぽけな幻よりも同じ幻の今を楽しむのが一番オススメだね。