問題にしない

日々

イベント

単なる出来事が毎日何かしら起こっている。それを大雑把にあなたは、関係することと他人事に峻別している。おそらくほとんどのことはあなたに関係しないことと分類されている。それにはそれほど時間をかけて熟考したり吟味しているわけではない。だからこそ、次々と分類することができる。雨が降ってきてもあなたは家にいるならばそれほど大事ではないね。はっと思って洗濯物とか布団を干してたどうかのチェックぐらいだね。それらを干していなければ特に慌ててなにか対処することもない。でもバイクでツーリング中に降ってくると、どこでカッパに着替えるか、荷物は防水できているかどうか、電子機器類の耐水性などまったくもって緊急事態モードで多くのパラメータを処理しなければならない。同じ雨でも、他人事か、大事件かはシチュエーションによっても大きく違うわけだね。

前触れ

すべてのイベントにはそれが起きる前の関係性を持つ要因がある。そしてそれらは連綿と続いている。ある意味無関係だと思える出来事も、深くたどっていけばあなたにも多分に原因があるかもしれない。それら全てにあなたは気づくことができない。でも隣のおばあさんが階段でころんだことは、さすがにあなたには関係ないこと間違いなしで、その出来事は全く無縁だと思うね。でもそれはたまたまあなたをみかけた彼女が、あなたに挨拶したくてちょっと急いでしまって足がもつれて転んでしまったかもしれない。もちろん転んだ拍子になぜちょっと慌ててしまったのかも当人は忘れてしまっているから、わざわざあなたに文句を言うこともない。さらにはたいした怪我もなかった奇跡に驚いている。

因縁

何が始まりで何が原因なんてすぐには判別できるものじゃない。それぐらい出来事が複雑に絡み合って日々目に見える形でようやく出現している。逆に言えば、あなたが出来事だと認識できるそれらはすべてあなたに関係があることだけだね。それらをすべて瞬時に判定して、放っておく他人事、やや気にしておくこと、問題ごと、最悪な事件、などに整理している。中にも問題ごとと事件があなたをいつも悩ませている。解決の糸口さえ見つかればやや気にしておくことになって、気が楽になる。けれどなんとかしようと思えば思うほどうまく行かないことが多い。それは一つ一つの出来事の裏側には複雑に因縁がつながっているにも関わらず、近視眼的にしか根本を見ていないからだ。あなたが瞬時に見つけた犯人が根本原因ではないことは明らかだね。だから焦って解決しようとすればするほど別のイベントの原因を大量生産しているかもしれない。ならばいっそのこと解決なんてそんな浅はかなことはやめてずっとそばにいる友達として付き合うほうがいいかもしれないね。