もったいぶらないで
サクセスストーリー
成功するまでの血のにじむような努力を自慢する人は、伝記になるほどのものじゃない事が多い。記録に残るほどの偉業を達成した人ほど自慢や苦労を口にしない。それどころかこうしてうまくいったのは自らのたゆまぬ努力や精進のせいではなく、これまで支えてくれたまわりの人たちに感謝をのべることがほとんどだね。ある程度以上の大きなことを成し遂げる経験を経て実感することが何よりもそうなった状況への感謝だとすれば、逆にうまくいくための必要条件がそこから抽出することができるかもしれない。
誰かのせい
周りのお友達や仲間を出し抜いて、血のにじむような努力をして頑張ってきたのにいまいちパッとせず、なんならそこまでしても遊び呆けていると思っている彼らに勝ることもない。そんな状況でつい愚痴を言いたくもなるね。あいつより俺のほうがはるかに頑張ってきたというのにどうしてこの世はこうもうまくいかないのかとね。そこから勝手にあなたは理不尽さを感じている。けれど逆に言えばそんな考えだから何をやっても中途半端なのかもしれない。大きく違うのは辛い努力と楽しい努力がどうやら存在していることだ。周りより成功するための努力は我慢を強いられ辛いだろう。ところが遊びと同じく夢中になって突き詰めた努力には主語が消えている。文字通り夢中になっているのであなたや彼らが消えてなくなっている。
自然体
うまくいった人から学ぶことは、いかに忍耐強く辛抱を続けられるかとか、楽して結果をうまく得られる秘訣とか、なにかうまいやり方を見つけられる方法とか、そういうことではない。あなたもうすうすは気づいているはずだね。でも世の中こんなにもインスタントな時代だから安直にちょっとした栄光を求めている。それがないと生きる意欲も価値も見失ってしまう。そんな薄っぺらい生き方にしてしまうから成功するにはまずは我慢と努力が必要と決めつけている。だからうまいことやりやがったやつをコピーしていい感じにやってやろうと思って、そのコツを盗もうと聞いてみたら判で押したようにありがとうと感謝を述べる。なるほど成功のちょっとしたコツはそう簡単には教えないつもりなんだろうと思ってちょっとすねている。さて、あなたとあいつの違いは一体どこにあるのだろうね。