一本道

日々

競合

ライバルに勝とうとしてライバルを意識すると、たいていライバルに勝てない。そしていずれ負け癖みたいなものがついてしまって、何でもかんでも二番煎じでいいやと開き直る。もちろん一番になり続けるのも大変なので、上手に2番手をキープするという戦略は優れている。ところが実際にそれはトップを走り続けるよりもずっと難しい。常にライバルの動向を把握し続けないといけないのはもちろんのこと、次の一手はどう出るのかをある程度分析して予測できる力が必要だからだ。それなら周りのことなど気にしないで得意なことに特化して集中している一番の方が気が楽だという逆転現象が起こる。つまり、ライバルなんて外に求めてはいけないということだね。ライバルなんていうのは仮想敵でしかなく、本当のライバルはあなた自身の心の内にあると言われる所以はそこにある。

三流

ライバルを外に求めて、勝手にその動向をベンチマークして右往左往しているだけなので、当然足元にも及ばない。それを気合や根性で勝てると思い込むところから不幸が始まる。そもそも戦う相手を間違えているし、その方法も戦略もデタラメだからうまくいくわけがない。でもそれしかやり方を知らないのが三流だということ。何かに劣っているとか、何かの力が不足しているわけではなく、そもそも一人芝居の方向が間違っているだけなんだけど、それに気が付かないから三流と呼ばれるわけだ。だからすぐに一流になれるわけだけれども、視点が変わらない限り自ら三流でいいとわざわざ選んで居座り続けている。そういう間違いがお気に入りなのは、もう自己表現力の欠落に他ならない。そうやって困難に耐えている状況に酔いしれているからね。それを挑戦だと思いこんでそこに立ち向かっていて、今日もお仕事頑張ったと思いたいがためにそうしているわけだ。

一流

一流とは昨日の自分に打ち勝つことであって、くだらないマスメディアのランキングとかではない。どこそこで1位とか地域や範囲を限定して1位を連呼するのは単なるマーケティングの手法に過ぎない。最近では飲食店の口コミサイトが話題になったけれども、点数を上げたり下げたりして都合の良いように捏造することなんてこれまでも日常茶飯事であった。それがネットが発達したことで顕在化するようになっただけの話だ。多くの人が「あれ、これおかしい」と気づくようになったことで社会は大きく変革しようとしている。もちろん、それにいち早く気づいたアメリカ企業は今度はその調整する権利をすべて掌握しているけれどもね。ネットの会社はほとんどアメリカに独占されてしまっている。だからさらに難しいかもしれないけれども、とにかく脇目も振らず我道を行くしか道はない。嘘の道には騙されないでね。