キレイ好き

日々

キレイキレイに

人が集まる現代社会。いろんなところがキレイなのは神。キレイに慣れるともう戻れない。フケツなんて許せない。だから今日もせっせと薬を使ってゴシゴシ。ゴシゴシ。消毒もしてシュー。シュー。ほらキレイになった。いいねぇ、やっぱりキレイにするのは。心までキレイになった気がする。
汗かくと気持ち悪い。ちょっとでも汚れていると気持ち悪い。ちょっとゴミついていると気持ち悪い。知らない生き物も気持ち悪い。ちっちゃな虫も気持ち悪い。知らない人も気持ち悪い。自分も、自分の周りもいつもキレイにしなきゃとキレイキレイに。

私キレイですか?

私はセイケツ。セイケツを求めて今日もショウドク。あちこちショウドク。ドクをどんどん消し去ってしまおう。ドクはよくない。ドクはバイキンマン。悪者だからやっつけちゃう。どんどんやっつけてバイキンバイバイ。虫一匹、バイキン一匹も許さないわよ。プシュー。プシュー。悪者は滅びろー。見えないけれどここにはきっとバイキンがいるの。だからここもあそこもプシュー。プシュー。ん?ほんとにやっつけたのかな。ちょっと心配だからさらにプシュー。どう?キレイになった?遠目で見るとキレイに見えるのはどうしてだろう?

本当にキレイなところを探し求めて

やっぱりキレイな場所とかキレイなものとかいいよね。なんだかすっきりする。キレイな景色、キレイな水、キレイな空、キレイな空気、キレイな。。。
だから今日もせっせとキレイキレイ。汗水垂らしてキレイキレイ。キレイになった。ほら、見違えるようにキラキラ輝いて見える。キレイになると気持ちいい。清々しいとはこういうことを言うんだろうね。せっかくキレイになったから汚したくないし、汚れたくないし、だから汚れることしたくない。知らない場所はきっと汚れているから触りたくもない。

でもなんだかキリがない。キレイにしてもキレイにしてもすぐ汚れてしまう。だから今日も戦いは始まるのよ。なんだか薬のせいで手が荒れてきた。肌も荒れてきた。薬がバイキンをやっつけているからね。でもキレイになるには仕方ないわね。手が荒れてでも戦いは終わらないの。クリーム塗ってまたキレイにする。終わりのない戦いよね。キレイ好きは大変。多少の負傷は栄誉の傷だもの。今日もせっせとゴシゴシ、ゴシゴシ。ふー。キレイにするのも命がけよねぇ。