席替え

日々

適材適所

ずっと頑張ってやってきたことがある。でもあなた以上に得意な若手が現れた。さて、あなたはそれをどう思うかが問われている。一つは進んで自らのポジションを譲るということ。もう一つはこれまでの努力や苦労で勝ち取ったものをおいそれと奪われないようにするために何かと画策して守り抜こうとすること。潔いのは前者だね。若くて才能があるとベテランのあなたがそう感じるのであれば、その認識はほとんど間違ってはいないね。あとはあなたの心情的にそれを受け止められるかどうかだけの問題となる。ところが、まさにそこを邪魔してしまうベテランが多い。おそらくそれは適材適所という本来の意味を理解していないからに過ぎないね。

居場所

あなたはそれまで他の誰よりも努力と苦労を重ねて今のポジションを獲得した。少なくともあなたはそう思っているし誇りでもある。ところが月日が経ち気がつけば才能豊かな若者が目の前に現れた。そのとき、なるほど彼はここに座るべくして現れたんだと納得してポジションを譲ることができない。自分の居場所を奪われるかのように思ってしまうからだね。でも、そこにぴったり当てはまるバズルのピースのように、あなたもその形に近かったけれどもさらにぴったりなものがあればそれと交換すべきだね。いやいや、それで譲った後あなたはまた何者でもない振り出しに戻るのかと絶望しかないというけれども、あなたはできれば一番最後のパズルが完成する最後のワンピースになればいいわけだし、その時は他のピースはそれぞれのあるべき位置にぴったりといることになる。まさに理想の状態だね。

無理

形がぴったりとフィットしないなりにもそれに合わせて頑張ることは良いことだ。そうしてきたからこそ、どうしても少し合わないところもわかるわけだ。実はあなたはそこにいるべき人ではなかったけれども、だれもそこにいなかったので代わりになって周りを助けていたわけだね。そうしているうちにきちんとその場所にいるべき人が見つかったわけだから、本来は喜ばしいことになる。だから進んでその席を譲ろう。実はそうすることで他の人がどんどんいるべき場所にハマっていくことで最後の場所にあなたがすっぽりハマるはずだからね。心配しないでもあなたがいる場所はそこではなく、他の人が空白をどんどん埋めていってくれるおかげで、あなたの場所もどんどん明確になっていくわけだ。適材適所とはそういうことなんだよ。