ぷんぷんぷーん

日々

怒りん坊

あなたはいつも怒っている。ことあるたびに怒っている。ぷんぷん、ぷんぷん怒っている。何をそんなに怒っているのか。そりゃどいつもこいつも中途半端でいけてないからだとあなたは言う。そこへブッダがやってきて、この世にはあなたしかいないよ、って伝える。あなたはそれを聞いてさらに怒る。何を寝ぼけたこと言っているんだ、一人ぼっちならどうして怒る必要があるんだとね。いやいや、あなたがいつもそうやってぷんぷん、ぷんぷん怒っているのはあなた自身がいけてないからだよと。もう怒り心頭に発して言葉も出てこない。

せい、せい、せい

どうして怒るのかというと、あなたはあなたを誤魔化そうとしているからだね。簡単に言えば私が一番偉いと大声で叫んでいるのと同じだ。どうしてできない、なぜ指示したことができない、約束は守れ、人として最低じゃないか、なんて言って要するに「私は全くもって間違ってない正しき存在である」と主張してるだけだね。人の気持ちも知らないでとか、こんなに頑張っているのにとか、いくらでも怒りの理由は生まれる。どうして湯水のように生まれるのか疑問に思ったことはあるかな。それはあなたが間違っているからだよ。うまくいかないのは、あいつのせい、ウィルスのせい、ネットのせい、ゲームのせい、社会のせいだとあなたは言う。それは全部あなたのせいだね。この世にはあなたしかいないとブッダはいう。天上天下唯我独尊、宇宙にはあなたしかいない。大切な人も、あいつもそいつもすべてあなただよという。はてさてブッダはやっぱり頭がおかしいのだろうか。

他に何ができる

怒ってばかりで気分も良くないのなら、怒ることをやめたらいいだけだね。ところが思わず怒鳴ってしまうとかという、なんだかそれっぽい言い訳を生み出す。短気は生まれついての性分だからとまるであなたも不幸なんだと御涙頂戴一人芝居をするね。見ていてカッコ悪いんだけれど本人は悦に入っている。怒りはわざとである。これは揺るぎない真実だね。思わずカッとなってという言葉があらかじめ用意されているように、怒りはわざと大袈裟にどうせ演じるなら大胆にした方が効果的だからそうしている。そう、怒りを演じるのはあなたが正しき存在であると大声で宣伝したいからそうしている。それには怒られてくれる相手が必ず必要だ。それをあなたは生み出しているわけだよ。誰にも向けずに怒るのと、誰も見てないのに大声を出すのもたまにはいいけれど、満足度は低い。ブッダが言うようにあなたは宇宙に一人しかいない。怒る相手も話す相手も全部あなたの中にしかいないんだよ。