丸い角

日々

四隅

自動お掃除ロボットがかなり普及しているようだね。現代社会において都市部の住居に限らず部屋は四角、または多角でそれぞれの頂点である隅っこがある。この隅っこがきれいに掃除されていると喜びがあるんだけれども、大抵はそれらの角は「まずまず」ぐらいだ。そもそも自動で走り回って掃除するロボットそれ自体の形状は丸い。家具や部屋が角張っているから丸いのか、それともたまたま偶然なのかよくわからない。むしろ部屋が丸くて掃除ロボが四角であればどうなるんだろう。円周部分はやっぱり自らの角で隅々までうまくは掃除できないのかもしれない。ということは、机も家具もキッチンも四角でできていること自体がとても不自然なのかもしれない。四角は一番よく見かける図形だね。絵画もテレビも新聞もパソコンやスマホの画面も丸くはなくて四角だ。どうやら効率を重視すると四角四面に配置することになるみたいね。

角がある

四角い建物や縦横真っ直ぐな道路は、古来文明の証だということだ。もちろんビラミッドは三角だけれども、正確には三角錐だね。底面は四角であるし積み上がっている石も四角だ。自動車でかっこいいデザインは流線形だったりするけれども、人やモノを効率よくたくさん載せるには四角いトラックやバスになる。ダンボールも四角だしコンテナも四角。角があるものは文明を象徴しているね。さらにいえば向かい合う頂点から対抗する頂点へ対角線が引ける。その特徴は空間のみならず、グラフでも用いられていわゆるそれぞれの辺にメモリを刻むことで四角い平面や空間に座標を定義したらプロットすることが可能になる。大きくて丸い地球の上で現代社会は四角いそれらを出現させて、何かを判断するツールとしても使っているわけだ。

丸い地球

地球は丸いらしい。というのも実際に宇宙から見たことがないから、学校で習ったりニュースやメディアで見たりするとどうやらそうらしいとしか言えない。まずはそれを信じるかどうかで科学と陰謀論との分かれ道だとか言われている。しかしそんなことより、果てしない空間に四隅があるのかどうかという問題にも行き着くわけだね。世界の果て問題だね。平面には隅っこがある。そこに角があるのかないのか。自然界でもとんがった木々や山頂や岩はある。都会にもわざとそうデザインしたビルもある。ところが角張った四角は自然界には見当たらない。四隅があるのならおそらく誰かが作ったなにかであるに違いない。そういえば自らの身体をよく観察しても、とんがった部分は歯と爪ぐらいだね。それも鋭角な部分はそれほどない。四角四面で角張ると対立が生まれる。丸くなるとそれがなくなるのなら、そこは角丸にすればいいね。それが自然に習うことなんだろうからね。