有り難し今
マジック
考えてみればすべてはマジックのようだね。偶然が重なって今に至るといえば当たり前に聞こえるかもしれないけれども、その原因を探し歩くとたいていは迷子になってしまう。それぐらいほんの少しの差で大きく今という結果が変わる世界をあなたは何気ない顔で歩いている。まるで綱渡りでもしているかのようにそれはもろくて移ろいやすいのはそうなっているからだ。
ありがとう
よく言われる言葉だけれども、ありがとうの対義語は当たり前だという説がある。ようするにありがとうの連続で今があるんだけれども、その今にどっぷりといつも浸かって過ごしているあなたにとってはそれらが何の変哲もない日常であり、「当たり前」なことばっかりで飽き飽きしている。でも本質はその逆で、あなたが退屈している今でさえ、求めても願っても叶わないことなんだ。
成就
目標や願いを定めて、それに向けてがむしゃらに努力する。そうしてそれが達成されたら祝福される。そういう価値感の中にどっぷりはまっているわけだけれども、実はそれもその「当たり前」の中に組み込まれているね。努力せずに怠けてばかりいる人をややもすれば軽蔑したりするあなたがそこにいる。本当に軽蔑すべき対象なんだろうか。もう一度よく考えたほうがいいね。あなたはそれが世の常であり常識であり、働かざる者食うべからず、なんてうそぶくけれども、それは果たして「当たり前」なのか、それともいろんな人に触れ合うことができるという「有り難し」なのか、きちんと見つめたほうがいいと思うよ。