先延ばし

日々

苛立ち

苛立ちは自分が絶対に間違いがなく正しいと信じ込んでいるときに起こるものだね。だから、苛立つ自分を抑えるにはそういう狭隘な考えから脱出することができるかどうかなんだけれども、そもそもそれが出現している段階では到底そうは思えないからこそそうなっている。だからその瞬間に考え直そうとしてもかなり無理がある。だから抑えようとしても難しいので一旦それを受け止めて苛立っていればいいよ。そしてその感情でさえ過去の出来事になるのだからそれほど心配しなくても大丈夫だから、安心してそのままにしておけばいい。ただ、その感情によって後で取り返しのつきにくい行動を起こすことはできることならやれないように環境を整えたほうが良い。一番の特効薬はその場から移動することだ。とてもむずかしいからそうすればいいというふうには言えない。けれども、避難訓練みたいなものでその場を立ち去るいくつかの避難経路を確保しておくことぐらいは、普段からやっておくといい。

サーフィン

波に乗って楽しむサーフィンなんかを趣味としている人は、大自然の驚異をよく知っている。経験上いろんな波を体験しているから、その中でヤバい波を上手にかわすことができる。だから、知識でそれを理解していても実践としてはまた全く違うことを知っている。穏やかで優しい波も、ちょっと恐怖を感じるぐらいの激しい波も数多く出会うことで楽しめるスキルを身に着けている。だから怒りやいらだちもそれ自体を避けてしまうと、体験して練習する機会を失うことにもなる。ここはとても悩みどころでは在るけれども、せっかく苛立ちを覚えたならば避難訓練の練習だと思ってあれこれと試行錯誤するのは有意義だ。そこまで考えが及んだ瞬間に、狭い世界から少しだけ視野が広がるチャンスを掴んだことになる。不思議なことにその思いがよぎったときには、信じられないぐらい冷静になっている自分に気がつくだろう。

起伏

その時々によって波のように起伏が生じる世界にいることを再確認できると、そういうときもあると自然に身体が対処する動きをする。激しい流れや波にちっぽけな力でなんとかねじ伏せようともがいてもみてももはやどうしようもないエネルギーを感じることができる。そんなときは上手にかわすか、身を任せるしかない。だから放っておけというと投げやりな感じをうけるかもしれないし、ありのままそのままでいいというと無責任に思うだろう。でもその考えの出発点は己の力を過信しすぎているわけだ。大自然や大いなる流れに対してなんとかできると勘違いしているからその考えに至るわけだね。あなたもその流れの一部であるわけだから、自然に反しているとも言える。自然でいること、ありのままでいること、そして幻想の未来や過去にいるわけではなく、今に居続けること、ぶっちゃけそれしかできないわけだ。そうなると気をつけるべきことは唯一つ、小さな世界で何事かを知ったかぶりをして決めつけないことだけとなるね。だから、そんなときこそ稚拙な決断なんてせず、結論をだらだら先延ばしにしよう。