震えるあなた
意味の呪縛
自分らしく生きなさいとか、ムダに人生を過ごしてないかとか、それは意味があるのかとか、そういうふうに考えさせられている。もちろんそれらの表面上の意味は真実ではない。それを受けてのあなたの心が震えるかどうかが大切だ。なんでもいいから感動すること、すなわち心が震えることを探していればいいだけなんだ。ところが後で冷静になったりしてそこに意味調べという卑劣な思考が始まると、ほとんどの場合それは意味がないとか、今じゃないとか、ムダであるという烙印を押されて非情にも却下される。一瞬でも心を震わせた瞬間があったというのにね。だからといって投資詐欺とか心を操るテクニックに長けた人に騙されたらいいと言っているわけではない。そうではなくて心は震えることがあって、得も知れず感銘や感動を受けるからこそ生きているエネルギーをそこに感じ取れるわけだ。
ワンフレーズ
ふと街を歩いていて、疲れたからカフェでも入ってお茶しているとき、ふと心地よいメロディーとともにハッとするリリックがそこに流れる。ああ、これはなんていう曲だろうと思ったならすぐに調べてお気に入りリストにいれることをおすすめする。一昔前は聞いただけのワンフレーズでその曲名やアーティストを探し出すのは大変だった。けれども今ではスマホをかざせばあっという間に出てくる時代。さらにそこからCDやレコードを探して注文しなければならなかったんだけれども、今ではサブスクで検索一発で聴くことができる。素晴らしく便利になった時代だ。個人的にはそうやっていつでも聴ける音楽が身近になって、あれだけCDを探し回っていた時代は過ぎ去って今こそと思う時代に来た瞬間に、音楽を普段からはあまり聴かなくなったね。
波動
自然界には波が溢れている。普段見ている光も、心震わせる音楽も、車を動かすエンジンも、スマホを動かす電波も、心臓の鼓動も、すべて波動だね。行ったり来たり、ついたり消えたり、鳴ったり鳴らなかったり、すべてが繰り返しの周期でできている。生きる意味を見失って心を塞ぐときも、ハッと目覚める楽曲のワンフレーズも、エンジンを始動したときのワクワク感も、すべて震えている。初恋の人に緊張して声をかけるときも、疲れて眠りにつく瞬間にも、いつもあなたは震えている。小刻みに震えるものに対してあなたは愛着を抱くのは、すべてが振動しているからだね。そしてその震えが止まったとき、永遠の静寂が訪れる。そうなったときあなたは、その静寂に溶け込んでしまってもはやどこにいるのかもわからなくなるわけだね。