余裕綽々
ストレス
思い通りにいかないときにあなたはついカッとなって怒ってしまうね。それは、単にあなたが中心でいるからそうなる。まぁ、簡単に言えば子どもが駄々をこねるのと何も変わらないわけだ。普段の生活は常に集団行動を余儀なくされることが多いから、電車にあともう少しというところで乗り遅れたり、あともうちょっと早く出ていれば間に合った信号でさえ、イライラして待つことになる。そういうときに限って、空いていると思っていた電車がなぜかとても混んでいたり、トラブルで遅れたりもする。もう泣きっ面に蜂だと言わんばかりに次々と不満が溜まって爆発寸前になっているね。いつもはもっと穏やかに過ごしているはずの時間なのに、その日だけは気分がとても悪い。かといってそれを誰彼ともなくぶちまけるのは大人げないとわかっているので我慢せざるを得ないけれど、仮にぶちまけたところで誰も幸せにならないことも重々承知しているからこそストレスフルな時間がそこに流れてしまうね。
余裕
でも少しだけ状況が変わればそんな精神世界は一変する。その前にとても良いことがあったり、誰かに感謝されたり、褒められたときがそうだね。少々電車が遅れたぐらいでは、まぁそんな日もあるだろうとやり過ごせるし、さらにはその原因に思いを馳せてトラブルが大事にならないといいなとかまで考える余裕があるね。その余裕はいわばあなたを無敵モードにする力があるわけだ。普段はちょっと肩がぶつかったぐらいでイラッとしていたあなたが、そのときに限っては、なにか嫌なことでもあったのかな、ぐらいな気持ちで許すことができる。そう、包容力とまでは言わないけれども、そういう目をしている人は「余裕」があるかどうかの違いだけだ。いつもキリキリと忙しく、なぜかずっと追い詰められていると、少しでもあなたの意思にそぐわないことがすべて敵に見えてしまう。なら、嘘でも余裕を持ったほうが良いに決まっているね。
誰かのため
そんなことはわかっているけれども、気がついたら締め切りややるべきリストや仕事の進捗に追われてしまっている。イライラしたときは、イライラしないようにしようと思ってもうまくいかない。そうではなくて無意識に追い詰められている状況を眺めてみよう。それができたら成功と言っていい。なぜなら状況を俯瞰したり、その原因を探ったりすることすらできなからそうなっているわけだからね。だから、イライラした後でもいいから、しかしなんでこうも怒りん坊になってしまっているのかを振り返るチャンスを作ってみよう。もちろんそんなに簡単にはいかないかもしれない。ならば良いことがあってルンルン気分なときにこそ、どうしてこうも気分が最高なのかを確かめてみるのがいいね。その経験と知恵が徐々についていけば、イラッとすることは随分と減っていくわけだ。そんな良いことがなくて困っているのなら、あなたが主語になって中心になっているすべての出来事を、愛する誰かのためのものと切り替えてみるのもいいかもね。そうすればあなたの足りなくなった余裕を、その誰かに補充してもらうことができる。うまくいけば、ちょっとは落ち着くと思うよ。