あなたの正体

日々

茶番

どれもこれもいろんなことが起きているけれども、実はよく考えてみればすべてが茶番だ。だからそれほど重大に深く受け止めることは必要ない。いやいや、生きることそのものが地獄の日々でどちらかというと楽しみなんてほんの僅かなのが現実だとあなたはうそぶく。それがあなたにとってのこの世界であれば確かにそうだろう。たまにそんな世界から覚醒してしまう人がいて、目覚めた人はそれが夢だったとわかるけれども、まだ眠りの中で過ごしている人にはそれはわかりようがない状態だ。だからどんなに夢の中でそれは夢なんだと言われたところで、信じることはできないのは仕方がないことだね。で、一体誰が夢を見ているというのだろうね。

モノマネ

誰も思いつかない新しい何かを生み出すのはとても難しいね。でもそれはなぜそうなのかということを考えたことがあるだろうか。その理由はとてもシンプルで、あなたはこれまでずっとモノマネをして生きてきたからだ。たくさん学んでこれまできただろうけれども、どれもこれも全部誰かが発明したものであり、誰かが残したものであり、親しいところでは憧れのファッションや口癖までも取り入れてきたね。もちろん少しは自分らしく見えるようにアレンジしただろうけれども、その発端となる刺激は必ず外からやってきたものばかりで埋め尽くされている。そういう意味ではあなたはコピーロボットでしかない。外から刺激をもらうことができればなんとか似たようなものを出力できるけれども、何の刺激もなければ何もできないわけだ。

あなたの内側

だから、たまには外の刺激を探すのをやめてあなたの内側を覗いてみよう。何が見えるだろうか。もしかして空っぽではないかな。あるいは何かたくさん転がっているけれども、全部外からやってきた残骸だらけではないかな。あなたがコツコツなにかに取り組んでいるかけらがそこにあるはずなんだけれども、見つかるだろうか。恐ろしくあなたの内側に実はあなたがいないことにきっと気がつくだろうね。そう、あなたは確固たる自意識としてあなたがいると思いこんできた。ところがちゃんと覗いてみるとあなたのかけらがあまりにも見つからないわけだ。全部外から持ってきたものをあなたと言い張っているだけに過ぎない。誰かが言っていたこと、どこかで見聞きしたことで鎧兜を作っているだけなんだ。ということはあなたという確固たるなにかがあるわけではなく、あなたは周りの全てで出来上がっていることになる。逆に回りのなにかがなければ、あなたはどこにも生まれないわけだね。