導き
答え合わせ
どうしていつもこうなるのかと嘆いている。まったくもってあなたの思い通りにいかないばかりか、それ以上の苦難をなぜかいつも背負わされている。なんてついてないんだと悔しい思いで一杯だろう。けれども、それは短絡的な判断に過ぎず、奇跡がいつも起こっているとしたらどうだろう。なるべくしてすべては起こっているわけであり、振り返ってみれば、ああ、あれはそうなるようになってたんだなと思うことがあるね。でも渦中のあなたはそんな余裕すらなく、とにかく自らの不運を誰かのせいにしたくてあらゆるものを呪い続けている。答え合わせが早すぎるのがその原因だ。
導かれるまま
それらは今のあなたにとっては決して歓迎ムードになることはできないかもしれない。けれども、すべては複雑に絡み合った因果によってたまたま起こっているだけだ。それだけを見て、つまらないだのついてないだの言っているあなたは、やがて時が過ぎそれらの嵐も去ったあとに、ああ、でもとてもいい経験をしたなと必ず思うときがくる。なんとなくそれは幾度となく経験しているので知ってはいるけれども、今じゃないといつも感じているね。その答え合わせをもう少しだけ遅らせることができれば、きっと苦しいと思っている時間がトータルで見て少し減っていくわけだ。楽しみにしていた旅行も、たまたまお天気が希望通りではなくていつも残念な気持ちでいるよりも、その状況でも楽しみを見つける視点さえあれば、それは忘れられない思い出となってあなたを優しく包み込むはずだ。
自然
どうなるかわからない大自然の変化に対して、いちいち感情を荒げていてもなにかがどうなるわけではない。それにも関わらず、あなたはもれなくそれを不幸だと決めつけている。そうではなくて、それも楽しみの一つだと思ってシンプルに対処していけばいい。雨が降ったら傘をさし、風が吹いたら部屋にこもり、嵐になったら延期すればいい。それだけのことであって、それ以上でもそれ以下でもない。なのにいつも騒ぎ立て感情をむき出しにし、挙句の果てには誰かを呪う。ちょっとだけ視点を変えるだけで、それがいかに馬鹿げているかということ、そして八つ当たりなんかをしたらなんともないところまで破壊してしまう。あなたが嘆き悲しんでいる間に、ほら、天気は回復して透き通る青空が広がっているよ。低い雲で隠れて見えなくなっていただけで、いつも上空は澄み渡ってあなたをずっと包み込んでいるんだ。