すでに叶っている

日々

幼き日々

やりたいことが抑えられなくて、突き動かされる衝動がとても強くて、それでもやりたいことに近づけなくて地団駄を踏んでいた。そのやるせない気持ちがあなたの原点となっている。思い通りに、好きなように生きることを選択するのはそれほど難しいことではなく、どちらかというと幼い子どもでもできる簡単なことであって、大人になるということはむしろ身の程をわきまえ、現状をしっかりと把握して、それができない原因を洗い出して一つずつ冷静に対処できる力を身につけるということだとされている。現代社会で何かをやろうとすると、時間、費用、体力の3つがすべてうまい具合に揃っていないとスタートラインにも立てないね。若かりし頃は、時間と体力は十分にあるけれども、費用を賄う術を持たないことが多い。ならばと頑張って大人になって稼ぐ力をつけて、費用をなんとか捻出したとしてもその費用のための仕事によって時間がなくなり、ようやく十分な資産ができたところで、気がつけば体力が不足していることにびっくりしているわけだ。それでも、夢はやっぱり叶わないのかと諦めるのはまだ早いかもしれない。

原罪

やりたいことをやるにあたって、あなたはいつの間にかいろんなことを捨ててきた。それもこれもすべては費用を捻出するためであって、やむを得ない気持ちでそうしているだけだ。それもなんとかなるようになれば、そのときは一旦手放したそれらを再び取り返そうと思っている。でもそれも叶わないわけだ。もう汚れてしまって、経年劣化してボロボロになってしまっている。そこで悔やんだところで後戻りはできないね。ようやく希望の石ころをすべてそろえたところで、結局はあの頃と同じようにやっぱりなんともならないという事実を突きつけられたとき、もはや絶望しか残らない。でも実はそれがあなたにとっての転換点であり、チャンスでもあるんだよ。あなたが感じる意識潮流というか、大きなうねりに対して、とにかく真摯に対峙してあなたは地位を得て財をなすために必死で立ち向かっていた。もちろんそれは希望があったからその力が発揮されていたわけだからね。でもそれもいずれは限界点が訪れる。そのときは力を抜いて流されるときだから安心していい。

踏ん張る

そう、あなたは大きな流れに対して必死に耐えてきた。それがあなたがあなたらしさを続けられる唯一の方法だったからだね。お金の流れを堰き止めて、あなたのそばにそのお金を必死に止めた。地位を高めるために周りの仲間を蹴散らすしかなかったし、その地位が危うくなったときは申し訳ないけれども誰かを悪者に仕立て上げてしまった。そうしないと、あなたはすぐに足元を救われて流されてしまうからやむをえなかった。でもそれも一時のことで永遠には続かない。そんなことは最初からあなたは十分にわかっていた。けれどもそれもこれも全部、時間、費用、体力というカードを揃えるためだったね。なにもあなただけがそうしているわけでもないし、あなただってそれを体験したくて生まれてきたと思っている。さて、結局は十分に叶わないという結論になるわけだけれども、ならそれはすべてが虚しく徒労に終わったのかといえばそうではない。そこであなたの魂は確かに光を放っていたわけだからね。本当はやりたいことがメインではなくて、一番体験したかったそれが実は叶っているんだから。