忘却の彼方へ

日々

みんな忘れるために

いろいろあったんだよねぇ。たぶん。今までこうして無事に生きていること自体奇跡なんだけど、もはやいろんなトラブルや問題ごとにどう対処したのか詳しくは覚えてないことだらけ。ふとそのトラブルはどうやって乗り越えたのかなと不思議な気分になる。なんたってどんな対応をしたのかも思い出せない。確実になんか対応したんだろうけれど、今となってはよくそれに対応したなぁと驚いたりする。

どんどんぼんやりする

その時はちょっと自慢で、貴重な体験で、かつ二度とできなさそうな傑作だから大事に大事に覚えておこうとしたんだけど、今となってはぼんやりしていてまたもう一度対応できるかと問われると急に自信がなくて不安になる。なんの根拠もないけれどしっかりと覚えてないがために、同じことが起きたときに過去と同じようにうまく対応できるなんてとうてい思えない。もう二度とゴメンだと思ってしまうと、臆病になっていく。

もう自信はないよ

心配してもしょうがないけれど、できたことも二度とできないと思ってしまうと、何も起きてないのに恐れが先にくる。知恵をつけるとはちょっと違って、対応がたまたま偶然にできただけなので、できればもう出会いたくない。だからそんな兆候があったりすると、以前の自分とは違って極端に恐れてしまう。周りから見たら滑稽だよね。経験者なのに実はメッチャクチャ怖いんだから。

棚からぼたもち

たぶん意識もせず、そして恐れも知らなかったので、たまたまラッキーなだけだった。なぜか守られていた。不思議な力がそこで働いたわけ。でもそもそも今までも、たぶんこれからもいろんな縁がつながってそうなっていくわけで、そもそもあれこれ考えて対応できるものではもともとないんだよね。なぜかそう思うとすべてに守られて今があることに感謝しかない。すべての災いも縁があってのもの。それは起こるべくして起きていて、それに対応できることしか起きないようにうまくできている。なるほど。そういうことか。どんどん忘れて不安になる必要はもともとどこにもないんだな。