そう思うからそうなる

日々

少しだけ物足りない

あなたはあなたの人生が最悪だとは思いたくもないし、思ってもいない。どちらかというとまずまずの人生だし、それなりに良いこともある。けれども欲を言えばもっとあの人のように幸せになりたいし、できれば生活に余裕があるといいと願っている。そうやって振り返ればそれほど悪くないと思っている一方で、もっと良いことがたくさんあるべきだとも思っている。その間でいつも苦しんでいるようだけれども、仮にそれが満たされたところで、決して満足できるわけでもない。だって、まずまずの人生だと思っているから、多少の夢が叶ったところで、それは叶うべくして叶っただけだと勘違いするからだね。いやいや、これぐらいのことは起きて当然だし、そんなレベルではないといつも思っている。そう、あなたにはあなたが思っているようなふさわしい人生があって然るべきだといつも少しだけ不満に思っている。

スタート地点

そうやって不満が少し残ったままでずっと日々暮らしている。だから朝目覚めたときも悪くはない気持ちと同時に、最高ではないとう不満がベースとなって始まってしまう。ここが特に重要で、最高のスタートを切ることがいい結果を生み出す要だというのに、これまで一度もそれが実現したことがないわけだ。アスリートでなくても、スタートは大切なことはよくわかっているはずだ。それが最高のゴールをもたらすわけで、それがこれまで体験したことがない成功だったり、実現だったり、記録だったりする。その最高のゴールを噛み締めながらその日の有終の美を飾ると、いい気分で1日を終えることができる。結局その繰り返しがあなたが望む幸せの日々の正体だね。ところが、実はそうならないようになっているのが今のあなたであり、その原因はすべていつも少しだけ不満な朝を迎えるあなたのせいだ。

手放す

あなたはそのいつもの普通を手放すことができないままでいる。いつも同じことを願い、そしてそれに少しだけ不満を持ち続けている。そのほんの少しの古ぼけたずっと変わり映えのしないくだらない不満を握りしめているからこそ、何も変わらない日々を続ける羽目になっている。それがわかれば簡単なことだね。その握りしめている古ぼけて変わり映えのしない不満を手放せばいいだけ。なぜかあなたはそれに気が付かず、むしろあえてそれを後生大事に大切に持ち続けている。文字通りそれが将来にとっても幸せになれる種だと勘違いしている。けれども、それが分かればあなたの目覚めをそのせいで悪くし続けているだけのものだ。幸せの正体が誰かを羨むことでも、余裕があることでもない。ましてやそれがあなたにとって良いことだと思い込んでいることから解放されると、明日の朝はすっきり目覚めて最高のスタートを切ることができるね。