永遠に回り続けている
二重螺旋
ワトソンとクリックが人の遺伝子が螺旋になっていることを突き詰めた。あなたもその螺旋状に結合したたった4つの塩基配列によって設計されているらしい。そんなミクロの世界から今度は宇宙というマクロの世界に目を向けたとき、太陽を中心として地球は公転しているらしい。その太陽も同じ場所に停止しているわけでもなく、猛スピードで宇宙空間を移動しながら。とすると螺旋状に太陽系全体が動き続けていることになるらしい。これも宇宙のどこかから眺めて見たわけではないけれども、どうやらそれと地軸の傾きと相まって北半球にあるこの場所では季節が移り変わるらしい。もちろんそんな仕組みはわからなくても、例えばいままさに三寒四温で春に近づいている気配を感じ取っているね。なんだかよくわからないことだけれども、世界はどうもくるくる回っていて静止しているわけではないらしい。
昼夜
今は夜も更けて街も静かになっている。そして数時間後には朝が訪れることを知っている。なんだそんな当たり前なことだと誰もが気にもとめないけれども、これもどうやら地球が球体であり自身でくるくる回っていることが原因らしい。それもなにかの映像で見たことはあっても、あなたが直接富士山を眺めるように見たわけではないね。地球が自転をやめないことで、必ずあなたにも朝がやってくる。一方でどこかの国では夜が訪れているわけだ。どっちが正解とかどっちが良いとかそんな問題ではない。普段の議論では良い悪いを決めないと気がすまないけれども、なんだかこの世界の本質は矛盾というか、良いも悪いもなく両極が同時に存在していることが多いね。ということは良いとか悪いとかの議論は一体どんな意味を持つのだろうね。
反復
生命は絶えず呼吸をすることでその活動を永らえている。息を吸うほうがいいのか吐く方がいいのかなんて議論は不毛だと知っている。どっちも大切だからね。眠くなったら寝て、しばらくしたら目覚める。腹が減ったら食事をして、しばらくしたら排出する。何かが始まればそれはいつかは終わる。この永遠の繰り返しによってこの世界はできている。どこまでいってもくるくる回り続けている。おそらくは回っているものもいつかは止まるのだろう。止まったときは反復がなくなるのかと言えば、ミクロで見ればそうだろうけれども、マクロでみればまた何かに生まれ変わる。なんだかずっとあなたはそれを続けてきたような気がしてきたね。たとえ今のあなたがいなくなってもおそらくは別のあなたが生まれるのだろう。これはもしかしていつまでも続くのかもしれないね。